京都の森にある救護センター掲示板では
京都市内で見ることのできる野鳥を随時,紹介しています。
今回は,カワアイサです。
カワアイサ。川にいるアイサ。
アイサって何さ,と思って調べたら,アイサを漢字で書くと「秋沙」でした。
アキサが転じてアイサとなったそうです。
アイサの語源には,秋の早い時期に渡ってくるから秋早(あきさ)説と
この鳥が渡ってくると秋が去っていくので秋去(あきさ)説がありました。
川にいるカワアイサの他に,海にいるウミアイサも存在します。
余談ですが,鳥好きの人が自分の子供につける名前としても,
アイサは人気があるとか。
他にもツグミ,ノジコ,コルリ,ヒバリ,スズメ,ジュウイチ…色々ありそうですね。
カワアイサは数年前から「賀茂川にいたよ」と
目撃談が寄せられるようになってきました。
私も「あのシルエットはカワウ? カンムリカイツブリ?」と思って写真を撮ったら,
カワアイサだったことがありました。
この冬はさらに数を増し,葵橋と出雲路橋の間には,
ざっと20羽ぐらいがいました。
川に潜ってエサを探したり,バシャバシャ派手に水浴びしたり,
体が大きいので目立ちます。
京都府内では内湾や大きな湖沼で越冬しているようですが,
街中の川に姿を見せるようになったということは,
越冬個体が増えてきたのでしょうか。
カワアイサの今後を見守りたいと思います。
コサギとカワアイサ
救護センタースタッフ 吉川