救護センターブログブログ

2020年1月13日(月)そばにいるよ カワアイサ

京都の森にある救護センター掲示板では
京都市内で見ることのできる野鳥を随時,紹介しています。
今回は,カワアイサです。

カワアイサ。川にいるアイサ。
アイサって何さ,と思って調べたら,アイサを漢字で書くと「秋沙」でした。
アキサが転じてアイサとなったそうです。

アイサの語源には,秋の早い時期に渡ってくるから秋早(あきさ)説と
この鳥が渡ってくると秋が去っていくので秋去(あきさ)説がありました。
川にいるカワアイサの他に,海にいるウミアイサも存在します。

余談ですが,鳥好きの人が自分の子供につける名前としても,
アイサは人気があるとか。
他にもツグミ,ノジコ,コルリ,ヒバリ,スズメ,ジュウイチ…色々ありそうですね。

カワアイサは数年前から「賀茂川にいたよ」と
目撃談が寄せられるようになってきました。


私も「あのシルエットはカワウ? カンムリカイツブリ?」と思って写真を撮ったら,
カワアイサだったことがありました。

この冬はさらに数を増し,葵橋と出雲路橋の間には,
ざっと20羽ぐらいがいました。

川に潜ってエサを探したり,バシャバシャ派手に水浴びしたり,
体が大きいので目立ちます。

京都府内では内湾や大きな湖沼で越冬しているようですが,
街中の川に姿を見せるようになったということは,
越冬個体が増えてきたのでしょうか。
カワアイサの今後を見守りたいと思います。

 
                          コサギとカワアイサ

                               救護センタースタッフ 吉川