救護センターブログブログ

2019年12月17日(火)アオバト話再び

救護センターに2羽いるアオバトのお話の続きです。

後から来たほうのアオバトは,保護されてから10日後に救護センターに持ち込まれたので,骨折していた右翼はそのままの形で既に癒合していました。
整復しようにも固まってしまって,右翼は垂れ下がったままになりました。

羽ばたくことはできるものの,果たして飛べるようになるのか…。

放野は無理かなと半ば諦めていましたが,アオバトは諦めていなかったようです。
元通りに戻ったわけではありませんが,旋回飛行ができるまでに回復し,
それなりに飛べるようになりました。

アオバトは里山でひっそり暮らす鳥です。
狩りもせず,渡りもしないので,それなりに飛べる程度なら,何とかやっていけると判断して,放野することになりました。


下尾筒の模様が可愛いです♪

先に来ていたアオバトはと言うと,
困ったことにピラカンサの実しか食べないのです。
 ピラカンサ バラ科

似たような赤い実だからとソヨゴの実を入れてみたら,見事に除けられました。
 ソヨゴ モチノキ科
ソヨゴが好きなアオバトもいたのに。
アオバトの嗜好は,ホントに十人十色ならぬ十羽十色です。

しかしこのままでは痩せる一方…。 そこで,ピラカンサの実をつぶし,粗く砕いた穀物ミックスをまぶして与えています。

何だかフルーツの入ったシリアルみたいで美味しそう。

これで穀物の味も覚えてくれて,実と一緒にパクパク食べてくれたら良かったのですが,穀物は残すのでバレバレですね (~_~;)
また何か考えなくては!

                               救護センタースタッフ 吉川