救護センターブログブログ

2019年12月4日(水)そばにいるよ ツグミ

京都の森にある救護センター掲示板では
京都市内で見ることのできる野鳥を随時,紹介しています。
今回はツグミです。


ツグミは背中側から見ると黒褐色の体で,赤茶色の翼をしています。


横から見ると,お腹に白黒のウロコ模様があり,目の上に白い眉斑があります。

地味な色合いの鳥なので,あまり目立たないと思いきや
独特の歩き方をするので目立ちます。

「ダルマさんが転んだ」

5~6歩,ちょこまかと弾むように歩いては,ピタッと止まり,胸を反らします。
キョロキョロと周りを見回したら,また足早に歩きます。
ツグミを見かけたら,「ダルマさんが転ん…」 「だっ」とアテレコするのが
ツグミ観賞の密かな楽しみです。


胸を反らしてキョロキョロするのは,実は猛禽対策。
開けた場所でエサを探すので,猛禽に狙われていないか,
常に用心しているのだとか。

人への警戒心はさほど強くないので,目が合ってもパッと飛び去ったりはせず,
足早に移動して一定の距離を保ちます。
バードウォッチングにぴったりの鳥ですね。

秋に集団で日本にやってきて,個々に分かれ,
春になるとまた集団でシベリアへ帰っていくそうです。
1羽でいる姿しか見たことがないので,集団を見てみたいものです (´ー`)

                               救護センタースタッフ 吉川