救護センターブログブログ

2019年11月19日(火)カワセミ,新天地へ


ブログ『カワセミ話』で紹介した,先に来たほうのカワセミが,
京都の森で飼育展示されることになり,11月19日からお目見えしています。
すでに飼育員ブログ『京都の森に仲間入り(・v・)』で予告されていたので,
ご存知の方も多いと思います。

この子は,骨折の後遺症で右翼が下がり,飛ぶことができない状態です。
とても低い止まり木にぴょんと跳ねて乗ることはできますが,地面に近いところで生活しているうちに尾羽が擦れ,丸っこい印象になっています。

まだ若鳥なので,お腹のオレンジ色がくすんでいます。
汚れているんじゃないんですよ。

大人になるにつれて,色鮮やかになっていくと思います (*´▽`*)

救護センターに来た日から魚をくわえ,
エサのコオロギを平らげたツワモノでした。

人が用意したエサをいきなり食べるなんて,カワセミ界の奇跡です!
カワセミは警戒心が強く,エサを食べない鳥で有名なのです。

胆が据わっているのか,ダンボール箱のケージから屋外のケージに移しても,
環境の変化など物ともせず,しっかりと食べてくれていました。

京都の森に移っても食欲は旺盛ですが,いくら胆が太くても,多くの人に注目される生活に慣れるまでは,姿を隠しているようです。

そーっと覗いてみてくださいね。奥の方にいますよ。
運が良ければ,魚をくわえた姿を見ることができるかもしれませんね。

みなさまに愛され,押しも押されもせぬ京都の森のアイドルになってくれたらと
願っています。

                              救護センタースタッフ 吉川