救護センターブログブログ

2019年10月27日(日)秋の味覚

救護センターにはアケビとゴヨウアケビがあります。
前任者が種を蒔き,その後は手入れも水やりもしなかったのに,
ほったらかしでも育ちました。
アケビの蔓は1階の外ケージの屋根まで届き,今後は夏場の遮光や蒸散効果を
期待できそうです。


一昨年から花が咲くようになりましたが,花は咲けども実を結ばず。
去年は実ができたのですが,青く小さいまま落ちました。
今年こそと思っていたら(←世話もしていないのに厚かましい),いくつかできた
実のうち二つだけ大きく育っていました。

少しずつ色づいてきて,久しぶりに様子を見に行ったら,パックリ開いてる!

実が開くから開け実(あけみ)で,あけび。

救護センターにはアケビを食べる動物はいないので
一つは動物園の誰かにあげて,もう一つは自分で食べようかな~♪と
楽しみにしていたのに…

休みの間に先を越されてしまいました (>_<)

たぶん,この子に。

アケビを狙っていたのは私だけではなかったのね。

ということで,野鳥の食べ残しを収穫し,チンパンジーのニイニと
ツキノワグマのほのかに差し上げました。


左から,タカシ,ニイニ,ロジャー,ジェームス

ニイニはアケビの真ん中の甘くて美味しいところをチビチビと食べました。
大人たちは皮を匂いでいましたが,天ぷらにすると美味しい皮も,生のままだと
苦いのでポイッとされたようです。


ほのかちゃんは一気に食べ,皮には見向きもしませんでした。

2頭とも初めてのアケビだったそうで,秋の味覚を楽しんでもらえたかな。

                               救護センタースタッフ 吉川