野生鳥獣救護センター

救護センターブログ

2019年06月12日 (水)
野鳥保護のために私たちにできること(4)前編

野鳥保護のために私たちにできることは何なのか
4回シリーズの最終回の前編は,「巣立ちビナの誤認救護を防ぐには」です。

 セグロセキレイ

誤認救護とは,人の勝手な思い込みで,ヒナを親鳥から引き離すことです。
例えば,こんな例です。
「ヒナが歩いていたので,ネコに襲われてはいけないと思って保護」
「羽ばたくだけで飛べないヒナが地面にいたので,車にひかれると思って保護」

「保護」と称して連れ去られるヒナの多くは,巣立ちビナです。
 
ツバメならこんな感じ。          スズメならこんな感じ。
幼い顔つきをしているけれど,短いながらも羽が生え揃っていますね。

この子たちはケガをして飛べないのではなく
あと2~3日,巣にいるはずだったのに,フライングして飛び出してしまったので,
まだ上手に飛べない状況です。
巣は高いところにあるので,そこに戻れるまでには飛べず
地面をウロウロしながら,親鳥からエサをもらって過ごしています。

親鳥がエサを探しに行っている間は,ヒナは一時的に独りぼっちになります。
こんなヒナを「保護」したら,親鳥から略奪することになると思いませんか?
誘拐と同じようなことだと思いませんか?

ヒナは親鳥の元で社会性を身につけていきます。
この時期に親と離れ離れにされると,その機会を奪われることになります。
もしヒナを見かけたら,何もせず,すぐにその場を立ち去ってください。
これがヒナを保護する最良の方法です。

中にはウロウロしているうちに,カラスに捕まってしまうヒナもいるでしょう。
ヒナを襲うカラスは悪者でしょうか?
カラスも自分や子どものために,エサが必要です。
「カラスに襲われそうだから」と,ヒナを連れ帰るのは,絶対にダメですよ。
親鳥がそばにいる可能性が高いですし,
襲われたとしても,その子の命は,他の動物の生きる糧になったということです。

理屈は分かっているけれど,目の前でヒナが犠牲になるかも知れないのがツライなら,ヒナを近くの茂みに隠して,すぐにその場を離れてください。
どんな結果になったとしても,ヒナのことは親鳥に任せるのが一番です。

後編につづく

                               救護センタースタッフ 吉川

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