救護センターブログブログ

2019年4月3日(水)野鳥の姿ながらくとどめむ

救護センターで亡くなる鳥のほとんどが,骨折していたり,裂傷を負っていたり,
血液や付着物などで汚れていたりするのですが,
ごくまれに,美しい姿のまま亡くなる鳥がいます。

これを後世に残せないだろうかと考え,ずっと冷凍庫で保管してきました。
そして2年越しの思いが実を結び
鳥たちが剥製となって救護センターに戻ってきました。

オオルリ,カワガラス,トラツグミの3体です。
 オオルリ
 カワガラス
 トラツグミ

命を救えなかったのは残念ですが
今にも飛び立ちそうな姿を半永久的に残すことができました。

「めっちゃキレイな羽♪」
「こんな鳥が京都におるん?」
「ケガして運ばれて死んだんやて。可哀そうに」
剥製から受け取るメッセージは様々だと思いますが
野鳥や自然環境や救護について,
興味や関心を持つきっかけになってくれればと願っています。

現在は,この3体の剥製の常設展示はありませんが
今後,救護センターのイベントなどで披露する予定です。

*タイトルの「とどめむ」は古語です。
 現代語訳では「とどめておきたい」となります。

                               救護センタースタッフ 吉川