救護センターブログブログ

2019年3月29日(金)あのアオバトも,新天地へ


ドングリ好きのアオバトは,断翼したため野生復帰ができず
動物園のアオバト舎に移りました。
新しい環境に馴染めず食が細くなるのではと心配で
アラカシのドングリをかき集め,持たせました。
親元を離れて新生活を始める息子を送り出す母の気分です。
(息子なのはアオバトがオスだったからです)

片翼になったあの子はよく転んでいました。
フンの掃除のときも,エサを持って行ったときも
自分に近づく人の姿を見ては逃げ,バランスを崩してこけ,
翼の角をすりむいて,薬を塗るために捕まえると羽が抜け・・・
この負のスパイラルがいつまで続くのやらと,悩みました。

 ボロボロ (@_@)

そのうち人に馴れたのか
「ん~」と低い声で唸りながら,じっとしているようになり
やっと悪循環から抜け出せたのでした。

  回復 (*´▽`*)

その「ん~」の唸り声をお届けしたいと思い,スマホを向けると
うんともすんとも言いません。
根競べに負け,諦めてやめると「ん~」を連発 ( `。´)
・・・
おちょくってる? それとも,そんなにイヤなん?

どうやらアオバトは美声しか公表したくないようなので
アオバト舎ではご機嫌に「あ~お~」とさえずってくれることと思います。

                               救護センタースタッフ 吉川