救護センターブログブログ

2019年3月18日(月)そばにいるよ エナガ

京都の森にある救護センター掲示板では
京都市内で見ることのできる野鳥を随時,紹介しています。
今回は,エナガです。

エナガはふわふわのまあるい体をしています。
体つきも可愛ければ,顔も可愛い。
愛くるしさ100%の小鳥です。

  みんなから可愛いって言われるの♪

くちばしから尾羽までの長さ(全長)は14センチぐらいありますが
尾羽がとても長いので,体はとても小さいです。

体重は約7グラムで,日本最小のキクイタダキに次ぐ軽さです。

エナガが作る巣もふわふわ。
シフォンケーキみたいに,ふっくら,やわらかです。

  数年前の巣なので,茶色くなっています(^^;)

苔を,クモの糸やガの繭の糸でからめて枝にくっつけ,巣の外側を作ります。
中にはいろんな羽毛がびっしり入っています。
猛禽が鳥を食べた後に散らばった羽を集めたものだとか。
巣に指を突っ込んでみると,とても暖かで,やさしく包まれている感じがします。
他の鳥に先駆けて,早春の頃に繁殖するので,
とりわけ保温性に優れた作りになっています。

巣だけ見ていると,やたらと大きくて目立ちそうですが
枝分かれしたところに付いているので,木のコブのようにしか見えません。

  園内の桜の木に乗せてみました。

子育てはつがいの他に,繁殖できなかった個体も手伝います。
ヒナに食べさせる虫が少ない時期だけに
エナガ社会では,子育て支援が行き届いているのでしょうね。

エナガは群れで行動することが多いですが
シジュウカラ,ヤマガラ,コゲラ,メジロなどの他の鳥とも群れます。
この混交群では,エナガが先陣を切っているように見受けられます。
可愛いだけでなく,リーダーシップに長けた鳥なのかもしれませんね。
だとしたら,エナガ師匠の爪の垢を煎じて飲んでみたいものです!

                               救護センタースタッフ 吉川