救護センターブログブログ

2019年2月13日(水)ええもん,見~つけた!

休園日に,救護センター掲示板周りの整備をしていたとき
こんなものを見つけました。

カッチカチに堅く,ラグビーボールのような紡錘形をしています。

これはセンダンの実の中にある核です。中に黒い種子が数個入っています。
断面は星のような形で,スターフルーツのようですね。

あまりに堅くて,ペンチで割りました。

京都の森にはセンダンの木はないので,野鳥が運んできたのでしょう。
野鳥がめっちゃ好きな果実・・・と思いたいところですが
ミズキやムクノキのような人気はありません。
美味しい実を食べ尽くした後,そろそろ食べ物がなくなる1月下旬になってやっと,ヒヨドリやムクドリが食べだします。

熟してシワシワになるのを待っているのかもしれませんが,
核が大きく,食べられるところは少ないように思います。
実を飲み込み,直径1センチはある核をお尻(総排泄口)から出すのかと思うと
「ヒヨドリ,すごいな」と感心してしまいます。

                        ヒヨドリとセンダンの実

センダンの果肉にはサポニンが含まれ,人が食べると中毒を起こしますので,
決して食べないでくださいね。

この時季でもまだ枝にぶら下がったセンダンの木がありますので,
運が良ければ,実を食べる野鳥の姿を見ることができるかもしれませんね。

動物園ではフクロウ舎の裏にセンダンの大木がありますが,
こちらの実はすべて無くなっていました(>_<)

初夏には薄紫色の花が咲きます。

ほんのりと甘い香りがありますよ。

                               救護センタースタッフ 吉川