救護センターブログブログ

2019年1月25日(金)ハヤブサトレーニング

救護センターで保護しているハヤブサは
野生に帰れるまでにはケガが回復しなかったので
人間の管理下で生涯を過ごすことになりました。
そのため,人に馴れてもらうよう馴致訓練をし,
今では”手乗りハヤブサ”ができるようになりました。

    カメラがあると緊張します(;^ω^)

しかし,喜んで腕に乗ってくれるわけではなく
「え~乗るん? まぁ,ええけど」という感じです。
手乗りしてくれると嬉しいけれど,私だけが喜んでどうする!
ハヤブサにとっても,ご褒美のお肉以外に何か喜ばしいことが加味されないと。
ウィンウィンの関係って何があるんだろう,とひらめいたのが体重測定です。
 
以前は,段ボール箱に入れて体重を量っていました。

爪切りや採血などで診察室に連れて行くときも
段ボール箱に入れるので,それを思い出してか
「これは何か嫌なことをされるヤツや~」とばかりに箱の中で暴れます。
「大丈夫,大丈夫。体重を量るだけやから」と声をかけても収まらず,
デジタル体重計は目まぐるしく数字が変わります。
せっかく0.1グラム単位で量れるのに…。

体重測定を思いついたので,
さっそく腕に乗せたハヤブサを体重計に乗せてみました。
その時の様子がこれです。
 
ソワソワ,ドキドキ。            
初めのころはハヤブサはまだ,おっかなびっくりな表情をしていました。

台の上に乗ったらお肉を一切れ,を繰り返し,台と肉との関係を理解したのか
今ではホイホイ乗ってくれることもあります。
箱詰めにして体重を量っていた時と比べると,じっとしてくれているし
この体重測定トレーニングを続けていこうと思っています。

                               救護センタースタッフ 吉川