救護センターブログブログ

2018年11月29日(木)緑鳩

11月上旬にちょっとした異変がありました。
年間でも2~3羽しか持ち込み例のないアオバトが
10日間で4羽も次々と持ち込まれたのです。

どの子も翼がひどく損傷していました。
折れた骨が皮膚から外に出た開放骨折をしていたり,
傷口が腐敗してウジがわいていたり
どうして揃いも揃って重傷なのか,京都のアオバト界に何が起こったのか
謎は深まるばかりでした。

 手術の様子

手を尽くしましたが,命を救うことはできず
現在は1羽だけがリハビリ中です。

アオバトは警戒心が強く,エサをなかなか食べてくれません。
鶏用の配合飼料,麻の実,むき餌,九官鳥フード,リンゴ,バナナ,ソヨゴの実…
穀物食の鳥用フードに果物をのせてみたものの,手付かず。
流動食を強制給餌して,しのいでいました。
ところが数日たった頃から,ソヨゴの実だけは食べるようになりました。
そこで,いろんな種類の木の実を与え,試行錯誤を繰り返しています。


上の赤い実から時計回りに
ソヨゴ,エノキ,ピラカンサ,トウネズミモチ,ハナミズキ,クスノキ,ツルウメモドキ,
コムラサキ,マンリョウ,シャリンバイ,中央はアラカシのドングリです。

ソヨゴ,エノキ,ピラカンサは大のお気に入りですが,
他は食べたり食べなかったり。
ムクノキの実は人が食べても美味しく,野鳥も大好きな実なのに
なぜか見向きもせず,諦めました。
クロガネモチやナンキンハゼも入手できれば試したいですし,
食べなかった柿を干し柿にして,再挑戦しようと思っています。

(おまけ)
アオバトは細くてとぐろを巻いたフンをモリモリします。

これを見ていると,栗のペーストに見えてきて
モンブランが食べたくなります(*^▽^*)

                             救護センタースタッフ 吉川