救護センターブログブログ

2018年9月12日(水)鳥はなぜ飛べるの?~消化の不思議編~

みなさんも一度は空を自由に飛べたらなぁ~と思ったことが
あるのではないでしょうか?
では鳥はどうして飛べるのでしょうか?翼があるからでしょうか?
実は鳥の体には空を飛ぶためのさまざまな工夫がされているのです!

第1回「鳥はなぜ飛べるの?~羽の不思議編~」,
第2回「鳥はなぜ飛べるの?~体の中の不思議編~
と鳥がなぜ飛べるのか羽や体の中を見てきました。
第3回では少し意外な鳥は飛ぶためにどのように食べ物を消化しているか
についてです!

身近なところにいる鳥ですが,彼らは肉や虫,果実など種によって
さまざまなものを食べています。
でも,鳥には歯がありません。
噛み砕くことができないので,どんな鳥でも食べ物を噛まずに
飲み込んでしまいます!

噛まずに飲み込むなんて消化に悪そうですよね・・・
でも,実は鳥は消化にかかる時間が短く,食べたものを体から早く排泄すること
ができます!
すばやく消化・排泄をすることで,体の軽さを保ち,飛びやすくしているのですね!

では,鳥はどのように食べたものを消化しているのでしょうか?
その秘密は,鳥が「腺胃(せんい)」と「筋胃(きんい)」という2つの胃を
持っているところにあります!

腺胃は人の胃と同じような役割があり,強い酸性の消化液で食べたものを
化学的に分解しています。


筋胃は通称砂肝(すなぎも)とも呼ばれています。
食べたことのある人も多いのではないでしょうか?
人の歯と同じような役割があり,強力な筋肉でできた胃の運動と
中に入っている石によって食べ物をすりつぶしています。

鳥の種によっては石を持たないものもいますが,大昔にいた鳥の祖先だと
考えられている恐竜も胃に石を持っていたことがわかっています!

この2つの胃を持っていることが飛ぶ秘密になっているのですね!

今回は,飛ぶために食べたものをどのように消化しているのか不思議に
迫ってきましたが,実は排泄するときにも秘密があります!
次回は,鳥の尿や便の秘密に迫っていきます!
お楽しみに!!

救護スタッフ 井上