救護センターブログブログ

2018年8月8日(水)蒼鷺

この1か月の間に,アオサギの持ち込みが3羽たて続けにありました。
そのうちの2羽は幼鳥でした。
残念ながら,いずれも命を落とす結果となりました。


アオサギの幼鳥です。
大人になるまでに3年ぐらいかかるそうです。


日本で一番大きなサギなので,頑丈そうに見えるのですが,
幼鳥は経験も浅く技術も未熟で,大人になるのは容易ではないのですね。
幼鳥の死亡率が高いのは,どの野鳥にも言えることですが。

アオサギの成鳥には後頭部に冠羽,背中と胸に飾り羽があります。

左から冠羽,背中の飾り羽,胸の飾り羽

これが,アオサギの足指です。

第3指と第4指の間に,申し訳程度の(←失礼)小さな水かきがあります。
半蹼足(はんぼくそく)です。

アオサギに限らずサギ類には,櫛爪と呼ばれる爪が両足の第3指にあります。
爪の内側に櫛目のような溝が切れています。

くちばしの他に,この爪も使って羽繕いをします。
成鳥だけでなく幼鳥にも櫛爪はあるので,
幼いころから身だしなみに気を配るオシャレさんです。

                               救護センタースタッフ 吉川