救護センターブログブログ

2018年5月27日(日)アオサギのボトッ

先日,「アオサギ,頑張りました!」にて
無事にアオサギが野生へ返ったことをお伝えしましたが,
治療を行っていた約1か月,こんな出来事がありました。

自力で立てなかったアオサギが少しずつ元気になっていく姿に喜ぶスタッフ。
しかし,元気になればなるほど,人間に対する抵抗は強くなります。

ある日,いつも通り,アオサギのケージを掃除していたら,
背後から「ボトッ」という音が聞こえました。


振り返ると,さっきアオサギが食べたはずのマメアジが地面に。

アオサギはストレスを感じると,食べたものを吐き出してしまうのです。

最初は「近づくと吐く」でしたが,
そのうち「ケージ内に人が入ってくると吐く」に変わり,
最終的には「人の顔が見えたら吐く」までに。

気づかれないようになるべく身をかがめたり,
ケージの入口からエサを投げ入れたり,
ストレスを与えないために四苦八苦しました。

その甲斐あってか無事に野生へと返り,一安心。
しかし,顔を見た途端に吐かれたスタッフの心には傷が残りました。

   救護スタッフ  アベ