救護センターブログブログ

2017年11月23日(木)翡翠

今年初めてのカワセミが来ました。
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ぶつかって脳震盪を起こしたようで,
動けなくなっていたところを保護されました。

診察している間に羽ばたけるようになっていましたが,
大事を取って一晩預かることに。
そして翌朝には元気に飛び立っていきました(@^^)/~~~

コバルトブルーと青緑と水色が織りなす美しく眩い羽は
「飛ぶ宝石」や「渓流の宝石」とも称されます。
カワセミを漢字で書くと翡翠。ヒスイです。
blog20171122_2_q5 まさに宝石の輝き(@。@)

獲物の小魚を捕るときは,水辺に張り出した枝や岩から,
一気に水の中に飛び込みます。
ホバリング(停止飛行)しながら水に潜ることもあります。
カワセミが勢いよく飛び込む割に水しぶきが少ないのは,
水の抵抗が小さくなるよう
くちばしが細長くて尖った四角錐の形をしているからです。

これを参考にして造られたのが新幹線500系の先頭部分です。
新幹線がトンネルに入ると,トンネル内の空気が圧縮され,
出口付近でドーンと大きな音がします。
この「トンネルドン」現象を解決するため
500系の先頭部分がカワセミのくちばしに似た形になったそうです。

様々な分野でバイオミメティクス(生物模倣)の技術が活用されています。
野鳥ではカワセミだけでなく,フクロウやハヤブサ,キツツキの優れた機能も
技術革新に一役買っています。
自然から学ぶことはたくさんありますね。

        救護センタースタッフ 吉川