救護センターブログブログ

2017年3月29日(水)お菊二十四

鳥の鳴き声を,人間の言葉に置き換えることを
「聞きなし」といいます。
ウグイスの「法,法華経」,コジュケイの「ちょっと来い,ちょっと来い」
ホトトギスの「特許許可局~」や「天辺たけたか」は
よく知られています。

「お菊二十四」はイカルの聞きなしで
キーコーキーの鳴き声がそう聞こえるようです。
「起きよ佳き日ぞ」という聞きなしもあるようですが
私には「い~か~る~」と鳴いているようにしか聞こえてこないです(^_^;)

イカルは冬から早春の季節には数羽から十数羽で群れ,
地面に落ちた種を仲良く食べています。
その光景を見た聖徳太子が
「和を以て貴しとなす」を憲法十七条に定めたといわれています。

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救護センターのイカルは,静寂の中で
プチッ,ピチッと種を割る音を響かせていました。
顔の半分ほどもある太いくちばしで,
小さな麻の実を割っているのかと思うと
種子食の鳥なんだなぁとしみじみ感心したものです。

3月20日のブログでお伝えしたように
骨折治療のため数週間,狭いケージの中で安静にさせていました。
広いケージに移ってからは,溜めていたエネルギーを発散させるかのように
飛び回り,無事に放野の日を迎えることができました。
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今頃は仲間を見つけて
お菊二十四とさえずっているのかもしれませんね。

   救護センタースタッフ 吉川