救護センターブログブログ

2015年5月27日(水)リハビリスタート!!


アカショウビンは夏鳥のため,5月ごろに南の方から繁殖のた
めに渡ってきます。場所によって渡ってくる時期は違いますが,京都には5月中旬ごろに渡ってくるようなので,もう渡ってきているでしょうか?

センターでは平成20年からは毎年保護されてきています。
去年は3羽,保護されてきました。

はっきりとした原因は分かりませんが,過去のデータを見てみると
翼を骨折して,”家の庭”や”道路”にいたということが多いので,
建物や窓ガラスへの衝突,交通事故による被害が多いのかもしれません。

さて,以前のブログ,”暖房の部屋”で紹介した
アカショウビンのお話です。

5月に入り日中だけ,室内と室外を仕切っている扉を開放して
少しずつ外気温に慣らしていき,
夜もそこまで気温が下がらなくなったため,外の広いケージへと出しました。

治療・越冬のため約9ヶ月ほど狭いケージの中で暮らしてきたので,
最初はあまり飛べないだろうなぁと思っていましたが,
何のその!

外に出した瞬間に上の方までいき,
ケージの中を2周ほど旋回したので,
スタッフ・獣医共々ビックリです!

最近では園内で捕れたザリガニを入れてみると,
小さいザリガニは入れてすぐに食べていましたが,
アカショウビンの嘴より大きいザリガニは手つかずでした。

入れて3日目・・・食べている!
魚や昆虫類は,嘴でくわえて木や石などにたたきつけて
弱らせてから丸のみにしますが,
ザリガニは大きいため,嘴でつついて手足をもぎって食べたようです。

ザリガニのペリットもでていました。

野生に返せる可能性がとても低いと思っていたため,
外のケージでたくましく生きているところを見ることができ,
ホッとしています。

これからもうしばらく外のケージで筋力をつけ,
色々なものを与えて,放鳥へと繋げていきたいと思っています。
                   
                           救護センタースタッフ 勝見