救護センターブログブログ

2014年3月27日(木)キンクロハジロが,園内展示になりました。

1月に保護されたキンクロハジロが,園内展示になりました。

センターに持ち込まれて検査をすると,左の翼に骨折の痕があり,すでに骨がくっついていました。
こうなってしまうと,治療ができません。
骨折の治療は,怪我してから早い時期の治療が大切になります。
このキンクロハジロは,飛ぶことができるか確認を行いましたが,飛ぶことができないため,野生復帰不可能と判断されました。

キンクロハジロは冬鳥なのですが,救護者の話によると,昨年の8月頃から救護場所の琵琶湖疏水にいるのが確認されていました。
その頃から翼がおかしく,人が撒く餌に依存して生活していたそうです。
折れた翼で渡りが出来ず,疏水で今まで生活していたのではないでしょうか。
冬になって,水が抜かれた疏水を移動できずに歩き回っていたところを捕まえたそうです。

現在園内には,このキンクロハジロを入れて8羽が大水禽舎にいます。
移動した初日は。餌も食べずに中央にある島でじっとしていましたが,2日後には環境に慣れだし,しっかり餌を食べる姿が確認されました。
左足に赤,右足にオレンジの足環をつけている個体がこのキンクロハジロです。
動物園にお越しの際は,探してみてください。

救護センタースタッフ 森本