救護センターブログブログ

2013年6月4日(火)鳥の骨の中

写真はアオサギの上腕骨の骨です。標本にするために,肉を落として漂白しているところです。
上腕骨は飛ぶために大事な翼の骨ですが,このアオサギは骨折しており,骨が体の外に突き出した状態で保護され,残念ながら死亡してしまいました。
 

そんなアオサギの骨を使ってなぜ標本を作っているのかというと,鳥の骨がどうなっているのかを,実習生に見てもらうためです。
鳥類の骨と哺乳類の骨では,大きく違うことがあります。
昨年は,救護センターに来た実習生に,鳥の骨の説明をするのにとても苦労しました。
百聞は一見にしかず,死んでしまったアオサギの骨を活用することにしました。

骨の中を見てみましょう!

空洞でところどころに支えのような柱が見えます。
骨の中を空洞にすることで体を軽くし,支えの柱で強度を保てる構造になっています。
全身の骨がこのような構造になっているわけではありませんが,空を飛ぶ鳥の進化を感じますね。

救護センタースタッフ 森本