救護センターブログブログ

2013年5月25日(土)アオバト

12月にアオバトが持ち込まれました。
原因は不明ですが,胸に傷があり,飛ぶために欠かせない翼の羽も抜けていました。
骨折していなかったため,羽が生えて飛べるようになるのを待つことにしました。

アオバトは,おもに森林に生息しています。
個体数も少なく,めったに見ることが出来ません。
京都府では,絶滅危惧種(京都府内において絶滅の危機が増大している種)に指定されています。
冬場は,京都御苑で見られることもあります。

ハトといえば,ドバトを思い浮かべる事が多いと思います。

ドバトは,人を怖がらないイメージがありますが,アオバトは,とても神経質で警戒心が強く,飼育がとても難しい鳥です。

はじめは,餌を食べてくれず,いろいろ試しました。
食性は,果実食や種子食なので,リンゴやバナナ,オレンジ,鶏用配合飼料,ハト用粒餌を与えました。
このアオバトは,ハト用粒餌だけ食べ,他のものは食べてくれませんでした。
その後,時間がかかりましたが,鶏用配合飼料もたべてくれるようになりました。

しかし,ケージを移動したところ,また,まったく食べなくなりました。
ケージの移動が,大きなストレスになってしまったようです。
また,餌を食べるように試行錯誤が続きました。

3日ほど絶食が続いたあと,なぜかいきなり食べだしました。
少し気まぐれな感じですが,食べてくれるようになり,本当に良かったです。


3月に入ってから,ようやく少し飛べるようなり,4月には野生に帰す目途が立ちました,それまでに餌を食べなくなって,体力が落ちてしまっては帰せなくなります。
ストレスをかけないように注意していました。

その後無事に,放野することができました。
神経質な野生動物の飼育は,本当に難しいと改めて考えさせられました。

救護センタースタッフ 村上