救護センターブログブログ

2013年5月4日(土)タシギ

タシギが持ち込まれました。

救護センターには,4年ぶりの持ち込みです。
今までの記録では,5羽しか持ち込まれていません。

救護原因は不明ですが,衰弱しており,からだに傷があるため,何かに襲われたのかもしれません。
レントゲンの結果,骨折はしていないためしばらく安静にして様子をみることになりました。

タシギは,ほぼ日本全国に旅鳥か冬鳥として渡来します。
水田や沼地,河川などの草の生えた湿地に単独か,小群で生活しています。

夜行性ですが,安全な場所では,昼も採食します。
あまり動き回らずに用心深く歩きながら,長い嘴を泥の中に差込み,昆虫の幼虫やミミズなどを食べます。


いつものように,餌を食べてくれるかどうかが問題です。
さっそくミミズを集めに行きました。
与える餌は,ミミズ,ミルワーム,コオロギです。

初日は,ミルワームをたくさん食べたようでした。
しばらくすると,コオロギ,ミミズも食べだしました。

11月18日のブログで紹介したヤマシギの時は,ミミズしか食べなかったため,大変でしたが,今回は他の餌も食べてくれたのでほっとしました。

持ち込まれた時は,衰弱していましたが動きまわれるまで回復しました。
神経質な鳥なので,安心はできませんが,このまましっかり食べて,順調に回復してほしいです。

救護センタースタッフ 村上