救護センターブログブログ

2013年3月17日(日)キレンジャク

キレンジャクが持ち込まれました。

救護センターには,初めての持ち込みです。
このキレンジャクは,大きな怪我をしており,死亡してしまいました。

今年は,ヒレンジャクの救護が多く,現在までに7羽の持ち込みがありました。
今年の京都は,ヒレンジャクたちの渡りが多く,キレンジャクも混じって渡ってきているのかも知れません。
ヒレンジャクは西日本,キレンジャクは東日本に多く渡ってきます。
どちらも,渡りの時期や数,渡ってくる地域が,毎年大きく変動し,日本に渡らない年もあります。
これは,夏に過ごしている場所の食べ物が関係するようで,食べ物がたくさんあるとなかなか渡ってこないそうです。

そして,面白いのがこれです。

キレンジャクには,次列風切羽の先端に,赤い蝋(ろう)状の突起物があります。
レンジャク科の英名,ワックスウィング(Waxwing)の由来です。
何のためについているのかは,わかっていません。

ヒレンジャク→ジャパニーズ ワックスウィング(Japanese Waxwing)
キレンジャク→ボヘミアン ワックスウィング(Bohemian Waxwing)

しかし,ヒレンジャクには,この突起物はありません。

キレンジャクも渡ってきている事がわかったので,ヒレンジャクの群れを見つけた時は,観察してみてください。
尾羽の色を見て,黄色がキレンジャクで,赤色がヒレンジャクです。

救護センタースタッフ 村上