救護センターブログブログ

2013年2月23日(土)ヒレンジャク

1月に,ヒレンジャクが持ち込まれました。

ヒレンジャクの持ち込みは,11年ぶりです。

救護センターには,今まで2件しか持ち込まれていません。
しかし,今年に入ってから3件の持ち込みがありました。
3羽中2羽は,衰弱しており,すぐに死亡してしまいました。
1羽は,窓ガラスに衝突し,衰弱していたため持ち込まれました。
外傷や骨折はなく,元気になったため放野することが出来ました。

ヒレンジャクは,冬鳥として日本全国に渡来しますが,西日本に多い傾向があります。
よく似ている鳥で,キレンジャクという鳥がいいます。


左がキレンジャク 右がヒレンジャク

こちらも,日本全国に渡来しますが,関東より北に多いとされています。
一緒に群れている事もありますが,地域によって比率が違います。
見た目は,ほとんど変わらないのに住む場所が少し違うというのは,とても不思議です。
また,レンジャク科の鳥は,毎年同じ場所に渡来しなかったり,渡来数の差も大きいようです。
ちなみに,キレンジャクは,救護センターに持ち込まれた記録はありません。

はじめ,すり餌,リンゴ,バナナ,オレンジ,ミルワーム,コオロギなどを与えましたが,まったく食べませんでした。
何を与えようかとても困りましたが,園内の飼育員にネズミモチの実がたくさんなっている事を教えてもらえました。

与えてみるとすぐに食べ始めました。びっくりするくらいたくさん食べたのでほっとしました。
やはり,自然にある食べなれたものが良いようです。
その後,すり餌や果物も少しずつ食べてくれるようになりました。

ネズミモチを食べた糞がこれです。

実が未消化で出ています。
果実を食べる動物は,栄養をいただく代わりに種を運びます。
糞を観察することでヒレンジャクにもそのような役割があることがわかりました。

救護センタースタッフ 村上