救護センターブログブログ

2012年12月5日(水)アナグマと救護原因

10月30日にニホンアナグマが保護されてきました。

ニホンアナグマは日本固有種で,雑食性の哺乳類です。
土を掘ることが得意で,主に夜に活動します。
前足を見ると,土を掘るのが得意そうな足をしていました。

交通事故疑いで持ち込まれましたが,外傷や骨折などなく,異常が見つかりません。
栄養状態もよく,何が原因だったのでしょうか?
アナグマは噛む力がとても強く,元気なアナグマを捕まえるのは大変危険です。
人に捕まえられるほど弱っていたはずなのですが・・・。
本当に交通事故なのでしょうか?

始めは寝ているばかりでしたが,1週間が経ち,よく歩き回ります。
その後も元気で異常が確認されないことと,11月頃から冬ごもりをする哺乳類であることから放獣することになりました。

原因がわかれば,治療や再発防止,普及啓発活動に活かすことができるのですが,今回のように救護される原因がわからない事は,よくあります。
今後もこのブログで,どんな原因で救護されているかを伝えていきすので,これからもよろしくお願いします。

救護センタースタッフ 森本