救護センターブログブログ

2012年11月20日(火)ヤマシギに続き 久しぶりの持ち込みです

ヤマガラが持ち込まれました。

粘着式のネズミ捕りシートにくっついて,飛べなくなってしまったということでした。

救護センターへの持ち込みは,2年ぶりです。

 

ヤマガラは,ほぼ日本全国的に留鳥で,京都でも一年中生息しています。

標高1500m以下の山地に多く生息しているため街中では見かけることが少ないですが,冬季になると標高の低い場所へ移動するようです。

食性は,雑食性で虫や果実などを食べます。堅いドングリなども後肢でつかみ,嘴でこじあけて食べることができます。

救護センターでは,コオロギ,ミルワーム,ドングリ,ヒマワリの種などを与えていますが,今のところヒマワリがお気に入りのようです。

   

このヤマガラは,粘着物が付着し,羽が抜け痛んだりしてボサボサになっています。本来は,もう少しふわっとしている顔の羽もペタッとくっついてしまっています。

    

こうなってしまうと,粘着物が取れ,羽が生え変わるまで,野生に帰すことが出来ません。

粘着物を取る作業は,鳥にとって大きな負担になります。

今回のヤマガラは,外のケージで砂浴びや水浴びをさせ,自然に粘着物が取れるのを待つことにしました。

羽が生え変わるのも待たないといけないので,少し時間がかかりそうです。早く飛べるようになって自然に帰ってほしいと思います。

※ネズミ捕りなどの粘着物を置く時は,小鳥などが入ってこれない場所においていただけるよう,確認をお願いします。

(救護センター通信「デデポッポーVol.8」もご覧下さい)

                               救護センタースタッフ 村上