ニュース

2024年2月10日(土)第5回動物園水族館大学シンポジウムについて

都大学野生動物研究センターが主催し、同大学(同センター)と連携を組む、京都市動物園をはじめとする国内の動物園・水族館が共催するシンポジウムです。2011年に第1回「動物園大学」として京都市で開催され、以来毎年開催されてきました。2019年から「水族館大学」とも一緒になり、第1回「動物園水族館大学」として京都市で開催されました。2020年はコロナ禍のため中止となりましたが、2021年度から再開され、今回が第5回となります。

日時: 2024年3月9日(土) 12:30~18:00
    2024年3月10日(日) 9:30~13:00

場所: 3月9日:京都大学理学研究科セミナーハウス および ウェビナーのハイブリッド形式
    3月10日:京都大学理学研究科セミナーハウスでの対面参加のみ

なお、プラグラム等、詳しい情報は、動物園水族館大学のウェブページ(京都大学野生動物研究センターのサイトです)をご覧ください。

全体テーマ:動物園水族館が「野生への窓」となるために
3月 9日
テーマ:動物園水族館から広がる研究の輪
内容: 動物園水族館は、野生動物の研究の場としても機能しており、研究者と協働でさまざまな取り組みが実施されている。その多くは、学会や研究会、論文などで発表されたりしているが、専門的な内容も多く、一般の来場者の目に映らないこともある。また、動物園水族館が研究したいと思っても、近くに大学がなかったりすると、研究者とのマッチングが難しい場合もある。そこで、動物園水族館の研究の裏側、例えば、調査・研究を実施するまでの取り組み内容、どうやって園館と研究者でマッチングしたか、スタッフと研究者が実際にどれくらい作業に関わっているかを紹介してもらい、今抱えている問題や、今後の課題などについて考えていく。

3月10日
テーマ:動物園水族館の楽しみと学び
内容: 保全研究の場としての意義が高まる動物園水族館だが、レクリエーションの役割もとても大切だ。楽しみを第一に求めて訪問する人々に学びを提供できるという点は、動物園水族館の特別なところだろう。この100年で、人々に楽しんでもらうためには動物の姿かたちの珍しさやショーを見せることから、展示の工夫によって動物の行動や生態を楽しんでもらうというように変化しつつある。どのような展示を行うかは、その動物の本来の性質、動物への負荷、教育効果などのメリット・デメリット・リスクなどを十分に考慮する必要がある。大型類人猿、イルカ、ゾウ、タッチプールの事例を通じて、レクリエーションと動物福祉、環境教育のバランスについて考えたい。

主催:京都大学野生動物研究センター

共催:京都大学 霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院
   京都市動物園  
   名古屋市東山動植物園
   (公財) 横浜市緑の協会 (よこはま動物園 野毛山動物園 金沢動物園)
   熊本市動植物園  
   高知県立のいち動物公園
   (公財) 日本モンキーセンター  
   わんぱーくこうちアニマルランド
   愛媛県立とべ動物園  
   広島市安佐動物公園 
   滋賀県立琵琶湖博物館
   名古屋港水族館  
   京都水族館  
   西海国立公園九十九島水族館 
   沖縄美ら海水族館
   いおワールドかごしま水族館 
   海遊館 
   世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ

後援:(公社)日本動物園水族館協会、京都市教育委員会、京都府教育委員会