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2023年6月30日(金)レッサーパンダの赤ちゃんの死亡について
京都市動物園で令和5年6月27日(火)にレッサーパンダ「ミーミー」が出産した赤ちゃんのうち、経過観察中だった2頭の死亡を6月29日(木)に確認しましたので、下記のとおり、お知らせします。これにより、当園で今回誕生したレッサーパンダの赤ちゃんは全頭死亡となりました。
1 死亡した個体について
(1)性別及び数
メス 1頭 オス 1頭
(2)死亡年月日
令和5年6月29日(木)
(3)死因
調査中
(4)出生年月日
令和5年6月27日(火)
(5) その他
母「ミーミー」(平成29年7月15日生まれ・5歳)
父「ウーロン」(平成23年6月5日生まれ・12歳)
2 経過
6月28日(水)午前11時
2頭のうち1頭は、親が育児放棄している様子だったため、人工哺育に切替え。
6月29日(木)朝
人工哺育を行っていた個体の死亡を確認。
6月29日(木)午後1時20分
もう1頭について、母親のミーミーが巣箱にいない時間が多くなり、動きが鈍くなる。鳴かなくなったため、介添えで哺乳を行う。
6月29日(木)午後4時40分
動きに改善が見られず、体温が下がっていたため、取り上げて治療を行う。保温を行い、体温が上昇したため保育器に入れ経過を観察。
6月29日(木)午後7時00分
死亡を確認。
(参考)レッサーパンダ(食肉目アライグマ科 英名:Red Panda 学名:Ailurus fulgens )
中国南部からヒマラヤ・ミャンマー北部の標高1,000~3,500mの森林や竹林に生息しています。主食は竹の葉やタケノコで、極僅かですが果実・小動物・鳥の卵なども食べます。木登りが得意で樹上でよく昼寝をしています。
公益社団法人日本動物園水族館協会がレッサーパンダの血統計画管理を行っている施設において、令和4年12月31日現在、61施設で263頭(オス122、メス141)が飼育されています。
なお、レッサーパンダは生息地により、中国系とヒマラヤ系の2亜種に分類され、当園を含め、61施設で253頭(オス115、メス138)の中国系の亜種シセンレッサーパンダ(Ailurus fulgens styani)が飼育されています。