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2022年10月20日(木)ゴーラルの死亡について

                          記

京都市動物園で飼育していた国内最後のゴーラル「ホンホン」が、左下顎の上皮性悪性腫瘍(癌腫)により生活の質(QOL)が著しく低下したため、令和4年10月19日(水)に安楽死としましたのでお知らせします。これで、本園でのゴーラルの飼育は終了となります。

1 死亡した個体について

(1)愛称 ホンホン

(2) 性別 メス

(3)年齢 18歳4か月

(4)死亡日時 令和4年10月19日 午前11時53分

(5)出生年月日 平成16年6月5日

(6)出生場所 日本カモシカセンター

2 経過

 4月29日 左下顎に腫れが認められ、治療を行うものの改善せず。

 6月13日 麻酔下での検査実施。

 6月18日 病理検査により上皮性悪性腫瘍(癌腫)と診断。

 7月11日 QOL(生活の質)評価開始。

 10月 8日 腫瘍が自壊し排膿があり、餌を食べる意欲の低下及び活動性の低下が認められる。

 10月19日 食欲がなく、削痩も顕著、起立不能、外部刺激への反応が低い等、QOL(生活の質)が維持できないと判断したため、安楽死とした。

(参考)ゴーラル(偶蹄目 ウシ科、英名 Goral 学名 Naemorhedus goral)

ニホンカモシカと同様にオスにもメスにも2本の角がある。山岳地帯の急峻な崖や高原で草や葉などを食べて生活する。数頭~十数頭の小さな群れを作ると言われている。

 分布は中国、インド、タイ、ベトナム、ミャンマー、ネパール、ブータン。