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2022年3月18日(金)「動物のふれあい」に関する意識調査について

令和4年2月1日から28日まで実施した「動物のふれあいに」に関する意識調査のアンケートは,多くの方々にご協力いただき784件のご意見が集まりました。

このアンケートは動物園を利用している方に限らず,広い範囲でご意見を聞くことができたので,とても参考になりました。
これらは,私たち京都市動物園の「おとぎの国」を今後どのように運営していくかを考えるために参考にするためのもので,意見の多い少ないで判断するものではありません。
しかし,今回のアンケートに参加してくださった方々にとっては,まとめが気になると思いますので,どのような言葉が多く含まれていたかを視覚化したワードクラウドでお見せいたします。

それぞれにリンクを貼りますので,御覧ください。
1.「ふれあい」に参加したい方 (アンケート1で,参加したいと回答した人の自由記述より)
2.「ふれあい」に参加したくない方 (アンケート1で,参加したくないと回答した人の自由記述より)
3.「ふれあい」賛成の方 (アンケート4の内容を3分類し「賛成」だった人の自由記述より)
4.「ふれあい」に条件付きで賛成の方 (アンケート4の内容を3分類し「条件付き賛成」だった人の自由記述より)
5.「ふれあい」は反対の方 (アンケート4の内容を3分類し「反対」だった人の自由記述より)
※あまりに多いために,見方に影響を与える「動物」「ふれあい」というワードは抜いています。そのため,「動物園」という言葉は「園」として扱われています。

このワードクラウドを見ると,ふれあいに参加したいという方もしたくないという方も,最もよく使われている言葉は類似していて,「ストレス」というワードが多数あったことがわかります。
また,ふれあいに反対の方だけではなく,条件付きで賛成の方にも「ストレス」というワードが多く見受けられました。動物たちのストレスはどのような意見の方でも気になるポイントのようで,自由記述を読んでいても,動物たちへの心配の声が多かったです。

私たち動物園は,おとぎの国を「動物」「来園者」「管理者」の三方を考えた上で,動物園の役割の1つである「教育」にいかにつなげていくかを考えていかなければなりません。

先日,園内でディスカッションをしました。

参加は任意でしたが,多くのスタッフが参加し,限られた時間内で意見を出し合いました。
それでも足りないので,その時出た意見を廊下に貼り出し,付箋を貼って追加の意見を募集しています。

今後も論議を深めて,次のステップを考えていきます。

おとぎの国にいる動物たちの多くは,家畜や愛玩動物など私たちの身近な動物たちです。
「触る」ことで得られることはもちろんありますが,「触らなくても得られること」もいっぱいあります。
とは言え,触ることは必ずしも悪いことではありませんが,場合によっては動物にストレスになりうるかもしれません。
私たちは,これからもより良いプログラムを求めて前進していかなければなりません。

アンケートにご協力いただいたみなさま,本当にありがとうございました。

このアンケートをまとめたことを「動物園のうらがわ展2021」の企画のひとつであるYoutube ライブイベントの中でもお話する予定です。ぜひ,ご覧ください。