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2021年9月12日(日)アカゲザル(イソコ)の死亡について
京都市動物園で飼育しておりましたアカゲザル「イソコ」が,令和3年9月12日(日)に死亡しましたので,お知らせします。
令和3年9月7日(火)頃から食欲不振となり,投薬治療を継続していましたが,令和3年9月12日早朝に室内で死亡しているのを確認しました。
イソコは世界最高齢のアカゲザルとして,令和3年4月15日の43歳の誕生日をもって,「Oldest living rhesus macaque/monkey in captivity;存命中の飼育されている最高齢のアカゲザル」としてギネス世界記録TMにも認定され,多くの皆様に親しまれ,御声援をいただく中でその生涯を閉じることができました。
記
1 死亡した個体について
愛称:イソコ
性別及び年齢:メス,43歳4箇月
出生年月日:昭和53年4月15日
死亡日:令和3年9月12日(日)
死因:肺膿瘍を起因とするうっ血性心不全
出生場所:京都市動物園
2 経歴
昭和53年4月15日に京都市動物園で生まれ,これまで10頭の子どもを出産しました。平成28年11月から園内の類人猿舎の一部を「老猿ホーム」とし,他2頭の高齢個体とともに暮らしていました。
3 経過
9月7日(火)採食時にも途中で伏せるようになり,抗生剤投薬開始。
9月8日(水)普段通り採食。
9月9日(木)採食はできるが,呼吸が早い。
9月10日(金)採食量減少。呼吸が浅いため入院室で酸素吸入開始。
9月11日(土)採血,聴診の結果,急性腎不全および肺水腫の疑い。
意識はあるものの自立できず呼吸が浅く早い。
9月12日(日)早朝,死亡を確認。
※現在京都市動物園は休園しており,また新型コロナウイルス感染症感染症拡大防止のため,献花等の受付はおこないません。お気持ちを受け止める場所を設けることができず,申し訳ありません。
(参考1)アカゲザル(英名:Rhesus Monkey 学名:Macaca mulatta)
分布:パキスタン北部からインド,ミャンマー,チベット,インドシナ半島北部を通り,中国福建省,四川省まで分布域は広い。
特徴:体色は頭部から尾にかけて赤褐色,頭から腹部にかけては白っぽい。顔は皮膚が裸出しており,ピンク色をしている。尾は毛が密で太く,体長2分の1程で,60%を超えることはない。
習性等:実験動物として知られている。インドでは宗教上の理由から保護されており,寺院や公園等に棲み,地上と樹上のほぼ半々で生活している。10~50頭程の群れをつくり,果実,木の葉や小鳥,トカゲ,昆虫等を餌としている。寿命は平均15年程で,飼育下では26~30年の記録が見られる。我が国では千葉県房総半島南部に約100頭程の群れが棲息しており,平成16年にはニホンザルとの雑種とされる個体が知られている。(環境省HPより)
(参考2)ギネス世界記録
ギネスワールドレコーズは,世界記録を収集,認定している組織です。現在データベースにある記録はおよそ 5万6千件。書籍『ギネス世界記録』は英国で1955年に初版が発売されて以来,世界的ベストセラーとして親しまれてきました。記録挑戦の申請は,公式ホームページにて受付しており,ギネス世界記録公式認定員は世界中に赴き,世界記録の認定を行っております。
(ギネス世界記録HPより https://www.guinnessworldrecords.jp/)