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2021年6月1日(火)「新・動物記1 キリンの保育園 タンザニアでみつめた彼らの仔育て」の出版について

京都市動物園生き物・学び・研究センターでは,平成29年度から「生き物・学び・研究センター パワーアップ事業」として,京都市動物園における研究や教育を推進しています。
 この度,同センターの齋藤美保研究員が,タンザニアにおける野生マサイキリンの母仔関係に関する研究成果をまとめた本を出版しますので,下記のとおりお知らせいたします。

記 

1 書名

 『新・動物記1 キリンの保育園 タンザニアでみつめた彼らの仔育て』
  齋藤美保 著,黒田末壽・西江仁徳 編,

発行: 京都大学学術出版会  ISBN:9784814003334

2 発行日
  令和3年6月1日

3 仕様及び値段
  四六判,296ページ
  定価2,200円(税込2,420円)

4 内容
 小さな仔をもつキリンのお母さんたちは,集まって「保育園」をつくり,ともに仔育てをする。見守り役の分担,ママ友関係,授乳をめぐる攻防,仔を失ったお母さんはどうなるのか・・・そして繋がれていくキリンの命。ミオンボ林の片隅でみつめたキリンの親仔たちの物語を,日本で現在ただ一人の野生キリン研究者が瑞々しく描き出す。

【著者プロフィール】
齋藤美保 (さいとうみほ)
 2019年,京都大学大学大学院理学研究科博士課程修了(博士(理学))。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て,現在は京都市動物園生き物・学び・研究センターの研究員。
 幼少期のケニア在住経験からアフリカ,そしてキリンに興味を持ち,野生動物研究を志す。2010年からタンザニアをフィールドに,マサイキリンの母仔関係を研究している。第11回京都大学優秀女性研究者奨励賞,第36回井上研究奨励賞を受賞。2020年10月より国際自然保護連合(IUCN)Giraffe & Okapi Specialist Groupのメンバー。

【参考】京都大学野生動物研究センター(WRC)との連携ついて
 京都大学及び京都市は,野生動物の保全と共生に向けた取組を京都市動物園において行うことを目的として,2008年4月に「野生動物保全に関する教育及び研究の連携に関する協定書」を締結しました。京都市動物園と京都大学野生動物研究センターが当該協定の中核を担っています。本書には,著者が同センター在籍時より実施してきたキリンの母仔関係に関する研究成果がまとめられています。