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2019年11月28日(木)ヤブイヌの誕生について
京都市動物園で飼育中のヤブイヌに赤ちゃんが誕生しましたので,下記のとおりお知らせします。
しばらくは寝室の巣箱の中で生活するため,実際に御覧いただくことはできませんが,グラウンドに出てくるのを楽しみにお待ちください。今回のペアでの繁殖は平成28年に続き3回目となります。
記
1 誕生したヤブイヌについて
(1) 頭 数 4頭(うち1頭は死産)
(2) 性 別 不明
(3) 出生年月日 令和元年11月27日(水)
1頭目 午後3時41分
2頭目 午後3時56分
3頭目 午後3時58分(死産)
4頭目 午後5時48分
(4) 体格(推定) 全頭 体長18cm,体重200g
(5) その他 父「デンマル」は平成26年12月11日にイェスパーフス・ジャングルズー(デンマーク),母「パパヤ」は平成27年3月27日にポートリム野生動物公園(イギリス)からそれぞれ来園しました。2頭は京都市動物園,イェスパーフス・ジャングルズー,ヨーロッパ絶滅危惧種繁殖計画(European Endangered Species Programme)種別調整者(ポートリム野生動物公園)の三者の間で策定した共同保護計画書に基づき,寄付されました。
「パパヤ」にとっては平成28年9月2日以来3回目の出産となります。
2 国内飼育状況
平成30年12月31日現在,国内施設で19頭(オス11頭,メス8頭)が飼育されています。
国内での繁殖は,平成28年に当園で2回7頭(うち2頭死亡)の繁殖に成功して以来になります。
3 取材について
しばらくは,赤ちゃんの撮影をしていただくことができません。(生後40日前後)
4 その他
性別の判明後,愛称投票を実施する予定です。実施時期については,決まり次第HPでお知らせします。
(参考)ヤブイヌ(食肉目 イヌ科 英名:Bush Dog 学名:Speothos venaticus)
パナマ,コロンビア,ガイアナ及びブラジル等の森林や林緑の沼地に生息している。体長は58~75cm,体重5~7kgでずんぐりした体型をしており,外見はあまりイヌらしくない。また,IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストには準絶滅危惧種(Near Threatened)「存続基盤が脆弱な種。現時点で絶滅危険度は小さいが,生息条件の変化にとっては絶滅危惧に移行する要素を有するもの」として記載されている。
国内では,京都市動物園の他に5園(よこはま動物園ズーラシア,名古屋市東山動植物園,埼玉こども動物自然公園,鹿児島市平川動物公園,神戸どうぶつ王国)で飼育されている。
誕生したヤブイヌと母パパヤ