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2019年3月9日(土)環境省「認定希少種保全動植物園等制度」への認定について

「認定希少種保全動植物園等制度」とは,希少種の保護増殖活動で一定の基準を満たす動植物園等を環境大臣が認定する制度です。平成29年の改正された種の保存法によって新たに創設され,平成30年6月1日から開始されています。

京都市動物園では認定を目指して平成30年6月から環境省と事前協議を進めておりました。この度,環境省の審査をクリアし,認定動物園として認定を受けましたので,お知らせします。

1 認定を受けたことによる効果
  
認定を受けた動植物園等には,希少野生動植物種の譲渡し等の規制が原則として適用されなくなります。また,本制度の活用により以下のよ うな効果が期待されます。

  1. 繁殖等に向けた他園館との円滑な個体移動などによる生息域外保全※の連携体制構築
  2.  多くの来園者に対する,希少野生動植物種に関する環境教育・普及啓発の促進
  3.  動植物園等が持つ「種の保存」という公的機能の明確化・社会的な認知度の向上

     

     

     

    ※ 絶滅のおそれがある野生の動植物を,本来の生息地ではなく別の場所において,人間の管理の下に保全すること。

2 認定日 
  
平成31年3月7日(木)

3 認定証の授与について

  1.  日時 平成31年3月14日(木)午後4時~午後4時30分
  2.  場所 環境省自然環境局長室(東京都千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎5号館26F)
  3.  出席者 環境省自然環境局 局長 正田 寛(しょうだ ゆたか)
           京都市動物園 園長 片山 博昭

4 本園で譲受け及び譲渡しができる希少種について
 
 ⑴ 国内希少野生動植物種(3種)
    ツシマヤマネコ,ハヤブサ,タンチョウ
  ⑵ 国際希少野生動植物種(20種)
    シセンレッサーパンダ, ヤブイヌ, ジャガー, アムールトラ, ニッポンツキノワグマ,グレビーシマウマ, マンドリル, ニシゴリラ, チンパンジー, シロテテナガザル,ワオキツネザル, レッサースローロリス,アジアゾウ, ホオアカトキ,ヒワコンゴウインコ,アカコンゴウインコ, フンボルトペンギン,ニシアフリカコガタワニ,ホウシャガメ,オオサンショウウオ
(種の保存法施行令別表第二表二による順)

5 認定を受けている動植物園等について
  ⑴ 世界淡水魚園水族館(株式会社江ノ島マリンコーポレーション)
    国内希少野生動植物種3種,国際希少野生動植物種5種
  ⑵ 富山市ファミリーパーク(公益財団法人富山市ファミリーパーク公社)
    国内希少野生動植物種5種,国際希少野生動植物種8種
  (3) 大阪市立大学理学部付属植物園(公立大学法人大阪市立大学)
    国内希少野生動植物種2種,国際希少野生動植物種1種
  ⑷ 札幌市円山動物園(札幌市)
  国内希少野生動植物種6種,国際希少野生動植物種30種  

6 授与式の取材について
  
授与式の取材を希望される方は,平成31年3月13日(水)午後5時までに下記までお問い合わせください。また,カメラ撮りを希望される場合,その旨も併せてお知らせください。

      お問い合せ先
      
環境省 自然環境局 野生生物課 希少種保全推進室
   (代表:03-3581-3351, 直通:03-5521-8353)
         授与式の取材について:村瀬(内線6469)
         認定希少種保全動植物園等制度について:田和(内線6672)