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2016年8月2日(火)チンパンジーの誕生について

 京都市動物園では,飼育中のチンパンジーに赤ちゃんが誕生しましたので,下記のとおりお知らせします。
 平成20年4月に締結した京都市と京都大学との連携協定による取組の一環として,平成21年3月にチンパンジーの群れ飼育を開始して以来,平成25年2月に生まれたニイニに続く2回目の出産となり,当園では延べ3回目の出産となります。
 なお,国内では平成27年9月30日に『とべ動物園』で誕生するなど多数の出産例があります。

                              記
1 誕生したチンパンジーについて
⑴ 性 別  メス
⑵ 出生年月日   平成28年8月2日(火)午前9時25分
⑶ 体 格  頭胴長 約21cm
⑷ その他  父「ジェームス」と母「ローラ」の初めての子
○父「ジェームス」(オス)23歳
 平成5年5月9日 京都大学野生動物研究センター熊本サンクチュアリ生まれ
 平成22年11月1日に繁殖のために,所有者である京都大学野生動物研究センター熊本サンクチュアリから借受(ブリーディングローン,以下BL)
○母「ローラ」(メス)25歳 初産
 平成2年10月4日 京都大学野生動物研究センター熊本サンクチュアリ生まれ
 平成27年5月14日『わんぱーくこうちアニマルランド』から借受(BL)
⑸ 公 開    時期は未定(決まり次第HPでお知らせします)

2 取材について
 親子の状態が安定するまで,「ローラ」と赤ちゃんの撮影をしていただくことができません。
 ※ 母子の動画及び画像を提供することができますので,御希望の場合は,動物園までお問い合わせください。
(参考)チンパンジー(英名:Chimpanzee 学名:Pan troglodytes)
 アフリカ中部の森で,複数のオスと複数のメスからなる群れをつくって暮らしています。主な餌は植物で,果実を好みますが,サルなどの小型の哺乳類を狩って食べることもある雑食性です。
 遺伝子の配列は人間と僅かの違いしかなく,ゴリラやボノボとともにヒト科に分類されます。道具の使用や地域により独自の文化を持つなど多様な知性を持っています。
 生息地の破壊,密猟,感染症などによりその数は減少し,国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に指定され,ワシントン条約の附属書Ⅰに掲載され国際取引が規制されています。