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2016年5月15日(日)エゾヒグマの死亡について

京都市動物園で飼育していましたエゾヒグマの「アイ」が,死亡したことを確認しましたのでお知らせします。
1 死亡年月日
 平成28年5月15日(日曜日)

2 死亡原因
 調査中

3 死亡個体について
 ⑴ 愛称  アイ
 ⑵ 性別  メス

 ⑶ 出生日 昭和59年1月10日 阿蘇熊牧場(当時)生まれ
 ⑶ 年齢  32歳
 ⑷ 来園日  昭和59年10月29日 
 ⑸ その他
   平成21年4月4日に25歳で死亡した雄のキサブローとの間に平成4年に2頭,平成6年に3頭,平成7年に3頭,計8頭の子をもうけた。

4 経過

高齢ながらも,食欲は旺盛で,元気に過ごしていました。本日の午前中も異常はなく,午後1時5分に来園者から倒れているとの通報で駆けつけたところ,グラウンドで心肺停止の状態であることを確認しました。すぐにクマ舎寝室に運び入れ蘇生を試みましたが,功を奏さず死亡を確認しました。

(参考)エゾヒグマ(食肉目クマ科 英名:Ezo Brown Bear 学名:Ursus arctos yesoensis

 ヨーロッパからアジア・シベリア・北アメリカに広く分布するヒグマの1亜種で,北海道の森林地帯に生息します。 日本最大の陸生哺乳類で,体重は150~300kgです。草木の芽や根,木の実,果実,昆虫,サケなどの魚,小動物を採ります。 冬眠は自分で掘った土穴や樹洞,天然の岩穴を利用します。 他の冬眠する哺乳類と異なり体温は4~5℃しか下がらず,冬眠中は覚醒しません。 雌は冬眠中に1~3頭の子を出産します。 森林開発や生息地の分断などで個体数の減少が心配されています。