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2015年1月9日(金)ツシマヤマネコの来園について
この度,環境省によるツシマヤマネコの保護増殖事業の一環として,ツシマヤマネコ2頭が福岡市動物園(福岡県)から来園しますので,下記のとおりお知らせします。
記
1 来園予定日
平成27年1月15日(木曜日)
2 公開について
来園する個体については,非公開のツシマヤマネコ繁殖施設で繁殖を目指すため,御覧いただけません。
※ ツシマヤマネコについては,もうじゅうワールドで「ミヤコ」(メス・12歳)を展示しています。
3 来園するツシマヤマネコについて
性別 生年月日 出生地
オス 平成26年5月27日 九十九島動植物園(長崎県)
メス 平成26年4月11日 福岡市動物園(福岡県)
※ 愛称の募集については,後日改めてお知らせします。
4 来園の目的
環境省が実施しているツシマヤマネコの保護増殖事業の飼育下繁殖事業の一環として,本園のツシマヤマネコ繁殖施設での繁殖を目的に導入しますが,今回の2頭はまだ性成熟に達しておらず,それぞれの交配相手については,今後の飼育下の繁殖状況や血統等を勘案しながら決定される見込みです。
5 これまでの経過
⑴ 平成24年4月に,ツシマヤマネコの保護増殖事業についての普及啓発を目的として,ツシマヤマネコの展示を開始しました。
⑵ 平成26年5月に環境省と公益社団法人日本動物園水族館協会の間で締結した「生物多様性保全の推進に関する基本協定」に基づき,本園と東山動植物園(愛知県)が飼育下繁殖の第二拠点として位置づけられました。
⑶ 平成26年に,福岡市動物園でメス2頭が,九十九島動植物園でオス2頭が生まれたことから,今回,本園と東山動物園に各2頭(オス1頭,メス1頭)が移動することとなりました。
6 ツシマヤマネコ保護増殖事業全般についての問合せ先
環境省対馬自然保護官事務所
〒817-1603
長崎県対馬市上県町佐護西里2956-5
電話 0920-84-5577
(参考)ツシマヤマネコ(ネコ目ネコ科 学名 Prionailurus bengalensis euptilurus)
第4次環境省レッドリスト(平成24年);絶滅危惧ⅠA類(CR)
ツシマヤマネコは,長崎県の対馬にだけ生息している野生のネコで,東南アジアから中国,朝鮮半島に広く分布するベンガルヤマネコの亜種とされています。
生息環境の悪化等により生息数が減少し,昭和46年には国の天然記念物に,平成6年には種の保存法に基づく国内希少野生動植物種に指定されており,野生での生息数は,70又は100頭程度と考えられています。
からだの大きさは,体長50~60cm,体重3~5kgで,イエネコと同じかやや大きく,大きく太い尾や耳裏の白斑(虎耳状斑)が特徴です。
来園するツシマヤマネコ(上からオス,メス)