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2014年12月19日(金)ヤブイヌの公開について
この度,京都市動物園にヤブイヌが,イェスパーフス・ジャングルズー(デンマーク)から来園し,下記のとおり公開を行いますので,お知らせします。
記
1 公開予定日
平成26年12月25日(木曜日)
※ 動物の体調により御覧になれない場合があります。
2 展示場所
ヤブイヌ舎
3 来園したヤブイヌについて
⑴ 性別
オス
⑵ 生年月日
平成23年9月18日
⑶ 来園日
平成26年12月11日(木曜日)
⑷ その他
愛称の募集については,後日改めてお知らせします。
4 来園の目的
現在,国内で飼育されているすべてのヤブイヌは,1家系に由来しており,国内での遺伝的多様性の保持のためには,海外から別血統の個体を導入することが必須となっています。
そこで,繁殖を目的としたペアリングを行うため,本園とヨーロッパ絶滅危惧種繁殖計画(European Endangered Species Programme)種別調整者,イェスパーフス・ジャングルズー(デンマーク)の三者間で共同保護計画書を策定し,今回,イェスパーフス・ジャングルズーから本個体が寄付され,来園しました。
国際自然保護連盟のレッドリストで準絶滅危惧種とされている本種は,国内では5施設で30頭が飼育されています(平成26年11月末現在)。現在,本園では本個体を含め計6頭のヤブイヌを飼育しています。本園におけるヤブイヌの飼育は,平成10年から始まり,現在までに22頭を飼育し,18頭の繁殖に成功した実績があります。今後は,新たに来園したオスを中心とした,ヤブイヌの繁殖に取り組む予定です。
(参考)ヤブイヌ(食肉目,イヌ科,英名 Bush Dog 学名 Spethos venaticus )
パナマ・コロンビア・ガイアナ及びブラジル等の森林や林縁の沼地に生息しています。体長は58~75㎝,体重5~7㎏でずんぐりとした体型をしており,外見はあまりイヌらしくありません。胴長,短足の体型は藪のなかをくぐり抜けるのに最適です。また,泳いだり潜ったりすることも得意で,指の間には水かきが付いています。野生の行動についてはあまり知られていませんが,10頭くらいの群れで狩りをし,自分の体よりも大きな獲物を狙うこともあるといわれています。
また,国際自然保護連合(IUCN)におけるレッドリストで準絶滅危惧種(Near Threatened)に指定されています。