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2014年6月16日(月)ヤブイヌの赤ちゃんの死亡について
京都市動物園で平成26年6月11日(水)から12日(木)に誕生したヤブイヌの「赤ちゃん」3頭のうち1頭が,6月15日に死亡したことを確認しましたのでお知らせします。
なお,残り2頭については,元気な様子であり,性別が分かり次第,愛称を募集する予定です。
記
1 誕生したヤブイヌについて
⑴ 頭 数 3頭
⑵ 出生年月日 平成26年6月11日(水),12日(木)
⑶ 体 格 体長 約18cm
2 死亡した個体について
⑴ 性別及び数 不明1頭
⑵ 死亡年月日 平成26年6月15日(日) 午前6時ごろ
⑶ 死 因 衰弱
3 経過
6月14日(土) 1頭の動きが悪く,親と離れていることが多かったため,午前と午後の2回,親から離し,補液や哺乳等の処置をしたうえで親に戻した。処置後,動きは改善したが,授乳の様子は確認できなかった。
6月15日(日) 朝,2頭しか確認できなかったため,記録映像を調べたところ,午前6時頃に死亡し,その後,親が死亡した個体を摂食したことを確認。
※ 本園のヤブイヌでは過去にも見られた行動で,他の個体が腐敗による影響を受けないように,また,親自身がエネルギー補給をするための合理的な行動です。
4 公開について
元気な2頭については,発育状況に応じて公開日を決定し,後日改めてお知らせします。
(参考)ヤブイヌ(食肉目,イヌ科,英名 Bush Dog 学名 Spethos venaticus )
パナマ・コロンビア・ガイアナ及びブラジル等の森林や林緑の沼地に生息しています。体長は58~75㎝,体重5~7㎏でずんぐりとした体型をしており,外見はあまりイヌらしくありません。胴長,短足の体型は藪のなかをくぐり抜けるのに最適です。また,泳いだり潜ったりすることも得意で,指の間には水かきが付いています。野生の行動についてはあまり知られていませんが,10頭くらいの群れで狩りをし,自分の体よりも大きな獲物を狙うこともあるといわれています。
また,国際自然保護連合(IUCN)におけるレッドリストで準絶滅危惧種(Near Threatened)に指定されています。