京都市動物園では,人工哺育で育てたニシゴリラの赤ちゃんの「ゲンタロウ」を群れに戻し,ゴリラとして育成するための「バトンリレープロジェクト~ヒトからゴリラへ~」に取り組んできました。 この度,母親「ゲンキ」と父親「モモタロウ」との3頭での同居が順調に進んでいることから,展示を再開しますので,お知らせします。 また,平成24年12月21日(金)に「ゲンタロウ」の満1歳の誕生日を記念して,翌22日(土)に誕生会を開催しますので,併せてお知らせします。 3頭の同居が問題なく行えるようになり,本プロジェクトの目的であるゴリラとして育成するための環境が整い,当初の目標は達成できました。
記
1 展示再開について
⑴ 公開開始日
平成24年12月18日(火)から
⑵ 公開時間
午前9時から午後4時30分まで
※ ただし,動物の体調等により変更することがあります。
※ ゲンタロウと母親「ゲンキ」,父親「モモタロウ」との3頭の同居
は午後1時30分から午後3時30分の間,類人園舎寝室で,
ご覧いただけます。
⑶ 場 所
京都市動物園類人猿舎ゴリラ寝室(観客通路)
2 誕生会について
⑴ 実施日時
平成24年12月22日(土)午後2時から午後2時30分まで
⑵ 場 所
京都市動物園類人猿舎
⑶ 内 容
12月21日(金)に満1歳を迎えることを記念して,飼育担当者が
動物ガイドを行います。
3 同居の状況について
⑴ 「ゲンタロウ」は「ゲンキ」が食べているものに興味を示し,同じものを
食べようとする行動や,不安な時には腕や胸にしがみつく行動が観察
される等「ゲンキ」に対する信頼感が育っていると考えられます。
⑵ 「ゲンキ」は,「ゲンタロウ」を抱き上げる,抱えて移動する,胸に抱いて
寝る等,保護的な行動が観察され,相互に愛着が形成されていると思われます。
⑶ 「モモタロウ」は,「ゲンタロウ」に対して親和的に接し,「ゲンキ」との
関係も良好です。
⑷ 飼育担当者による哺乳も問題なく行えています。
4 「BR(バトンリレープロジェクト)~ヒトからゴリラへ~」について
⑴ 内 容
人工哺育で育てた「ゲンタロウ」をゴリラの群れ(両親の元)に戻し,
ゴリラとして成育させる取組です。
⑵「BRプロジェクト」スケジュール
平成24年 5月 9日(水)~ 類人猿舎ニシゴリラ寝室で過ごす
6月14日(木)~ 類人猿舎ニシゴリラ放飼場で過ごす
8月10日(金)~ 寝室間でオリ越しの見合い
10月 9日(火)~ 檻越しの哺乳や給餌の練習等,
飼育環境への順応
11月 5日(月)~ 母親「ゲンキ」との同居
11月15日(木)~ 父親「モモタロウ」と寝室間で
オリ越しの見合い
12月10日(月)~ 父親「モモタロウ」との時間同居
12月18日(火)~ 寝室での展示再開
平成25年春~ 屋外放飼場を利用しての常時同居
(予定)
(参考) ゲンタロウの身体状況
体 重 7,175g 平成24年12月3日(月)現在
(ゴリラの親子)