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2012年11月23日(金)ニシゴリラの赤ちゃん「バトンリレープロジェクト」の現状とライブ映像公開について
当園では,人工哺育で育てたニシゴリラの赤ちゃんの「ゲンタロウ」を群れに戻し,ゴリラとして育成するための「バトンリレープロジェクト~人からゴリラへ~」に取り組んでいます。 この度,母親「ゲンキ」との同居が順調に進んでいることから,来園者にライブ映像を公開しますので,お知らせします。 また,「バトンリレープロジェクト」は次のステップ,父親「モモタロウ」との同居を目指し,11月15日(木)からオリ越しの見合いを開始し,順調に行けば年内に3頭の同居が実現する予定です。 なお,3頭の暮らしが安定した状態で公開しますので,当分の間,直接御覧いただけない状況が続きますが,御了承願います。
記
1 ライブ映像について ⑴ 公開開始日 平成24年11月23日(金・祝)から ⑵ 公開時間 午前9時から午後4時30分まで ※ 12月以降は午前9時から午後4時までとなります。 ⑶ 場所 京都市動物園動物図書館
2 同居の状況について ⑴ 「ゲンタロウ」は,同居開始前と同様の遊び行動が観察され,「ゲンキ」 のそばでもよく遊び,自分から近づいたり,しがみついたりする行動も 観察され,「ゲンキ」の存在や飼育環境の変化によく順応し,落ち着いた 状態です。 ⑵ 「ゲンキ」は,「ゲンタロウ」に対して、高いところに登るとお尻を支えた り,近くに寄って遊んでいる様子を見ていたり,抱えて移動したり,胸に 抱いて寝る等,保護的な行動が観察されています。 ⑶ 「ゲンタロウ」は担当飼育員に対する依存的な反応も当初に比べ低く なっており,「ゲンキ」に頼り始めていると考えられます。 ⑷ 1日2回の柵越しの哺乳も問題なく行え,ピーマンや葉物野菜も食べて おり,成長についても問題ないと考えています。
3 「BR(バトンリレープロジェクト)~人からゴリラへ~」について ⑴ 内 容 人工哺育で育てた「ゲンタロウ」をゴリラの群れ(両親の元)に戻し, ゴリラとして成育させる取組です。 ⑵「BRプロジェクト」スケジュール 平成24年 5月 9日(水)~ 類人猿舎ニシゴ リラ寝室で過ごす 6月14日(木)~ 類人猿舎ニシゴリラ放飼場で過ごす 8月10日(金)~ 寝室間でオリ越しの見合い 10月 9日(火)~ オリ越しの哺乳や給餌の練習等,飼育 環境への順応 11月 5日(月)~ 母親「ゲンキ」との同居 11月15日(木)~ 父親「モモタロウ」と寝室間でオリ越し の見合い 12月10日(月)~ 父親「モモタロウ」との同居(予定)
(参考) ゲンタロウの身体状況 頭胴長 40㎝ 平成24年11月5日(月)現在 体 重 7,010.9g 平成24年11月5日(月)現在