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2009年10月17日(土)「エンリッチメント大賞2009」を受賞
京都市動物園のチンパンジー舎の取組が,NPO法人「市民ZOOネットワーク」主催による「エンリッチメント大賞2009」を受賞しました。
エンリッチメントとは,動物たちの生活の質を向上させるために,飼育環境を豊かにする様々な工夫や試みのことで,京都市動物園は平成18年度に続き2度目となります。
受賞した取組 「チンパンジー舎」
平成20年4月京都大学との間で「野生動物保全に関する教育及び研究の連携に関する協定書」を締結し,その取組の第1弾として平成21年4月にリニューアルオープン。現在,4人のチンパンジーを飼育しています。
木の上で暮らすチンパンジー本来の行動を引き出すために,9mの高さがある「プリズムタワー」を設置。また,人工アリ塚も設置し,自然の樹木を使って道具使用する様子が見られます。さらに学習室を増設し,チンパンジーのタッチモニターなどによる学習が行われています。
チンパンジーという種に特徴的な「知性」,「好奇心」,「学習意欲」,「社会性」を発揮できる施設であると評価されました。
これからも,野生本来の行動を引き出し,動物たちが心身ともに健康に暮らせるような飼育環境の創出に努めてまいります。