羽が生えている場合

親鳥が子育て中の保護の必要のない野鳥のヒナを,誤って保護してしまうことを誤認保護といいます。
巣立ちをしたばかりの上手く飛べないヒナを「飛べないから怪我していると思って・・・」「ヒナか成鳥か分からなくて・・・」といったように,勘違いやヒナかどうかの判断がつかずに保護してしまう場合が多くあります。
まずは,ヒナの特徴や見分けるポイントを知ることから始め,親鳥から引き離してしまわないようにしましょう。

ポイント1 嘴

卵から孵ったヒナの嘴は柔らかく,口を大きく開けることできます。
この特徴は,巣立ちをした頃のヒナの嘴に,名残りとして残ります。

ポイント2 行動

動物から見て人は外敵です。
もし近づいても逃げない場合は,逃げる元気がないほど弱っているか,親から外敵を学んでいないヒナと考えられます。元気に口を大きく開けて餌を求めるように鳴く行動をすればヒナと考えてください。

ポイント3 羽の長さ

ヒナは卵から生まれ成長するにつれ羽が伸び,成鳥に近い姿になります。
翼や尾羽などの長さは,成鳥と見分けるポイントの一つです。全体的に短い場合は,巣立ちしたばかりのヒナかもしれません。

野鳥がヒナであった場合は,人がいると親鳥が近づけないので,その場を離れるようにしましょう。
もし,交通量の多い道路や,猫やカラスが多い場所で心配な場合は,近くの茂みに隠してあげて下さい。
そして,親鳥がすぐに来られるように,離れましょう。親鳥も安全な場所へヒナを誘導したいはずです。

ヒナは親鳥と姿が違う種類もいるので,画像も参考にしてください。
〇 野鳥のヒナいろいろ