元気がない野鳥の補液

瞳が閉じた状態の時に,上下の嘴の隙間に水滴を1~2滴つけ,浸み込ませるようにして与え,様子を見ます。
口の中に直接入れてしまうと,気管に流れ込んでしまうことがあるので,行わないでください。
補液に使えるものは下の表を参考にしてください。
与えるときは,人肌程度に温めたものを使用します。
体温を下げてしまい弱らせることがあるため,冷たい状態で与えないでください。

スポイトや箸など,水滴を嘴につける時に便利です。

矢印の部分に一滴つけてください。うまく浸み込むと,モグモグ嘴を動かし飲み込みます。
様子を見ながら,小鳥の場合,一度に1~2滴程度与えます。
もし,呼吸が悪くなるようなら補液を中止し,安静にしてあげましょう。

補液に使えるもの

スポーツドリンク買ったばかりの冷えているドリンクは鳥にとって負担となるため,
常温にあたためてから与えてください。
5%ブドウ糖液薬局などで売られています。
砂糖水(5%程度)100mlの水に5gの砂糖を溶かして作ることができます。

≪気を付けて≫
・意識がない状態の鳥,呼吸が辛そうに見える鳥には与えないでください。
・意識がしっかりしていて,暑さで呼吸が荒いようなら,少量の水を入れてあげましょう。
・サギ類や猛禽類のように補液をするときに危険を伴う鳥類の場合,無理に行わないようにしましょう」。