イベント

2021年4月10日(土)~2021年4月11日(日)「野生動物学のすすめ2021」の開催について

この度,京都市動物園では,国内外の生物多様性を考えることをテーマに下記のとおり「野生動物学のすすめ2021」を開催します。講演会を中心に,体験型ワークショップやアジアやアフリカなどの野生動物生息地で調査を行っているNPO団体によるブース出展を行う2日間とします。
なお,本事業の一部は,青少年科学センター,京都府立植物園及び京都水族館等との「きょうと☆いのちかがやく博物館」連携事業として開催します。

※イベントについては,新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を十分に講じたうえで開催いたします。なお,今後の新型コロナウイルス感染症の状況によっては,日程等を変更する場合がございます。その際は,速やかにお知らせします。

※講演会はYoutube Liveでも配信します。京都市動物園Youtube公式チャンネルを時間になったらご確認ください。

1 開催日時
令和3年4月10日(土曜日) 午後1時30分~午後3時30分(プログラム1)
   4月11日(日曜日) 午前9時30分~午前11時30分(プログラム2)
             午後1時30分~午後3時30分(プログラム3)
※ ブース出展は,4月10日,11日の両日 午前10時~午後3時

2 場所
京都市動物園 レクチャールーム,京都の森ゾーンほか

3 参加費
無料(入園料が別途必要)

4 プログラムについて
 (1) プログラム1
講演会「『かわいい』のその先に:生物多様性を守るための取組」

 (2) プログラム2【「きょうと☆いのちかがやく博物館」連携事業】
「いのちのつながり」を発見するワークショップ

 (3) プログラム3【「きょうと☆いのちかがやく博物館」連携事業】
講演会「これからの時代の人と自然の関わりを考える」

 (1) プログラム1
講演会「『かわいい』のその先に:生物多様性を守るための取組」
ア 内容 
  野生動物のペット利用のための違法取引などが,動物たちの個体数減少のひとつの大きな要因になっています。
過去にも,「かわいい」野生動物たちが日本に密輸入されてきました。
今回の講演会では,カワウソとスローロリスを対象として,その生態や保全についてお話しします。
  その後,園内の「ひかり・みず・みどりの熱帯動物館」(現在閉館中)や公益財団法人日本  モンキーセンターともオンラインで繋げて,そこで暮らすスローロリスたちを一緒に観察します。
  これらを通じて,わたしたちにできることを一緒に考えてみたいと思います。
講演1 「カワウソのホントの姿 -“かわいい”彼らを守るには何ができる?-」
岡元 友実子
(日本アジアカワウソ保全協会)
【コメント】 本発表においては,野外で撮影した野生カワウソの映像等を通して,カワウソの「ホント」の姿をお見せするほか,飼育施設と連携した研究事例をご紹介します。また不適切なコツメカワウソの個人飼育事例を通し,野生動物の保全や付き合い方についてお伝えします。

講演2 「日本人とエキゾチックペット‐カワウソの事例から」
北出 智美
(TRAFFIC ジャパン)
【コメント】 コツメカワウソは,近年日本で巻き起こったペットブームが原因で密輸が急増し,野生のカワウソへの影響が懸念されたことから,2019年に国際取引が禁止されました。
本報告では,私たち日本人とエキゾチックペットとの付き合い方について,カワウソの教訓を通して考えます。

講演3 「スローロリスは仲間とどう関わるのか?」
山梨 裕美
(京都市動物園)
【コメント】 夜行性のスローロリスの生態についてはわかっていないことがたくさんあります。たとえば,仲間とどのようにかかわるのか?ということもそのひとつです。
今回の発表では,スローロリスの生態について,密輸摘発個体の飼育環境改善の取組,さらに彼らを観察して見えてきた社会性についてのお話をします。

イ 対象 どなたでも参加可

ウ 定員 50名(事前申し込み制)

エ その他 スローロリスに関するオリジナルマンガとポストカードをプレゼント

京都市動物園のスローロリス

(2) プログラム2【きょうと☆いのちかがやく博物館」事業】
バナー

「いのちのつながり」を発見するワークショップ
ア 内容
動物園,植物園,水族館及び科学センターの職員が講師として集まり,「いのちのつながり」に関する体験型ワークショップを行います。
・ゾウの糞から肥料ができる過程を見てみよう。
・京都の森の植物を調べてみよう(在来種と外来種を分類します)。
・顕微鏡を使って水中の微生物の世界を見てみよう。

イ 対象 小中学生とその保護者

ウ 定員 30名(事前申し込み制)

エ その他 連携ワークショップ参加記念のオリジナルワークブックをプレゼント

 (3) プログラム3【「きょうと☆いのちかがやく博物館」連携事業】
講演会「これからの時代の人と自然の関わりを考える」

ア 内容
京都市動物園と連携して循環型の資源利用と自然環境保全に取り組む事例を紹介し,2021年度からの新たな京都市生物多様性プランをもとに,市民の皆さんと一緒に考えます。

講演1
「森林の生物多様性の向上と利活用について -京都市動物園と連携した循環的な社会づくり-」
増永 滋生(株式会社アドプランツコーポレーション代表)

【コメント】 森に人が入らなくなった。
かつては,人里に近い山では薪炭林として人が山に入り,維持管理と利活用が行われていました。全国的な課題であるこの現状は,京都でも同じで,人が入らなくなった山は荒廃し,生物多様性,景観,防災機能が損なわれ,歴史文化的価値が低下しています。
森の環境をよくする,それには新たな利活用方法が必要です。
今回は,京都の自然環境の現状を伝えつつ,京都市動物園と連携した京都の自然環境を守る循環的な取組について紹介します。

講演2
「生物多様性のために私たちにできること」
日野 唯行(京都市環境政策局環境管理課長)

【コメント】 私たちの暮らしや社会は,実は自然や生きものからの様々な恩恵に支えられて,成り立っています。これらの恩恵は生物多様性があるからこそもたらされるものです。
生物多様性を守るために私たち一人ひとりができることを紹介します。

イ 対象 どなたでも参加可

ウ 定員 50名(事前申し込み制)

エ その他 連携ワークショップ参加記念のオリジナルワークブックをプレゼント



こちらの写真については,<2021年1月23日 生き物・学び・研究センターブログ>をご参照ください。

5 申込方法 
 (1) 応募方法 ホームページの参加申込フォーム又はFAX 075-752-1974        
 (2) 必要事項 件名(参加を希望する「プログラム番号」)参加者の氏名(複数名(4名まで)の場合は全員の氏名)代表者の緊急連絡先(電話番号)
※プログラム2については学年(保護者の方は「保護者」と記入)
 (3) 募集期間 令和3年3月11日(木曜日)~令和3年4月4日(日曜日)
          ※応募者多数の場合は抽選
          ※参加可否の結果は4月8日までにお知らせします。

講演会(プログラム1と3)については,多少お席がありますので追加募集します。お申込みは上記応募方法をご覧ください。

6 その他 
 (1) 主催 京都市動物園
 (2) 共催 公益財団法人日本モンキーセンター,日本アジアカワウソ保全協会, WWFジャパン,きょうと☆いのちかがやく博物館(京都府立植物園,京都水族館,京都市青少年科学センター,京都市環境政策局)
 (3) 協力 認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン,ポポフ日本支部,日本オランウータンリサーチセンター,マハレ野生動物保護協会,NPO法人市民ZOOネットワーク

7 備考
来園される際は,新型コロナウイルス感染症を予防するため,「新しい生活スタイル」の実践を お願いいたします。
【感染防止の3つの基本】
 (1)身体的距離の確保 (2)マスクの着用 (3)手洗い
併せて,京都市新型コロナあんしん追跡サービスへの登録に御協力をいただきますようお願いいたします。

※講演会については,Youtube Liveでの配信を行う予定です。URL等は前日までにこちらのページでお知らせします。Youtube Liveの視聴には申込は不要です。

※Youtube Liveの配信は,京都市動物園の公式Youtubeチャンネルからご覧ください。