イベント

2019年8月4日(日)2019年8月11日(日)2019年8月25日(日)「絵本で学ぶSDGs!! 豊かな海を守ろう!-プラスチックスープと化した海からの警告-」の開催について

https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~pediatrics/institution/nikoniko.html

 京都市動物園では,環境教育を推進する「生き物・学び・研究センター パワーアップ事業」として,「絵本で学ぶSDGs!! 豊かな海を守ろう!-プラスチックスープと化した海からの警告-」と題したイベントを下記のとおり開催しますので,お知らせします。
 2015年に国連で採択されて以来,全世界で取り組まれており,京都市でも積極的に取り組んでいるSDGs(持続可能な開発目標)について普及を進めています。今回は,動物行動学者で「絵本読みきかせマイスター」でもある幸島和子(こうしま かずこ)さんをお招きして,全世界で深刻な問題になっている海洋プラスチック問題について,絵本の読みきかせを通してわかりやすく親子で学べる機会を作りました。

1 日 時  令和元年 8月4日(日),11日(日),25日(日)
                  各日2回実施 午後1時~1時30分
                              午後2時~2時30分
2 会 場  動物園 レクチャールーム
3 内 容 「絵本で学ぶSDGs!! 豊かな海を守ろう!‐プラスチックスープと化した海からの警告-」
      講師:幸島 和子氏(京都大学野生動物研究センター特任研究員,理学博士/絵本読みきかせマイスター)
      SDGs(持続可能な開発目標)の14「海の豊かさを守ろう」という目標を脅かすこの問題を,絵本を通してお子さん達と保護者の方々に知って頂き,身近な私達の生活の中から改善していく方法を一緒に考えて頂くきっかけにしたいと思います。(幸島さんに紹介していただいた絵本は,動物園の図書館カフェのSDGsを紹介する企画棚に配架します。)

※SDGsとはSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略で2015年に国連本部で日本を含む193の加盟国の合意の下採択された「世界を変革するための17の目標」です。

4 参加費  無料(動物園の入園料は必要)
5 定 員  各日40名(先着順)
6 申込方法  事前の申込は不要です。
7 問合せ先  京都市動物園 生き物・学び・研究センター
       電 話 075‐771‐0210


読みきかせで紹介する予定の絵本の例
「もったいないばあさん かわをゆく」真珠まりこ著 講談社
「くじらのおなかからプラスチック」保坂直紀 旬報社
「いろのかけらのしま」イ・ミョンエ著 ポプラ社


幸島 和子(こうしま かずこ)氏
東京都出身,京都市左京区在住
京都大学野生動物研究センター 特任研究員。動物行動学者(理学博士)。研究テーマは,クマノミ類と大型イソギンチャクの共生のメカニズムについて。
育児中,研究活動を休んでいたが,2007年から沖縄美ら海水族館で研究を再開。現在も毎夏沖縄の琉球大学瀬底研究施設で研究を続けている。
非常勤講師として,京都工芸繊維大学,東京工業大学,駒澤大学等で20年間,生物学実習や動物行動学の講義を担当する。
2018年に(一般社団法人)JAPAN絵本読みきかせ協会の主催する「第11期絵本読みきかせマイスター資格認定講座」を修了し,絵本読みきかせマイスターとして認定を受ける。
2019年4月から京大病院小児科病棟の“にこにこトマト”(外部サイトへのリンクです)の活動に,造形芸術家の友人と共に毎月1回参加し,絵本を読んだり,一緒に工作をしたり,入院中の子供達向けに沖縄美ら海水族館が貸し出しているビデオを上映して南の海の生き物たちを紹介している。

(今回の企画の目的:講演者より)
海洋生物を研究する身でありながら,プラスチック海洋汚染の広がりや深刻な状況への認識が遅れたことを心から恥ずかしくまた申し訳なく思い,現在この問題を猛勉強中である。私たちの便利で快適な生活は,多種多様なプラスチック製品であふれ,それらに支えられている。モラルを欠いた海へのプラスチックゴミの投棄が,多くの様々な海洋生物たちを苦しめ,命までも奪っている現状をお伝えしたい。また,私達の何気ない日々の生活の中からも,微細なプラスチックが生活排水から海へと流れ込んでいる深刻な現状もお伝えしたい。海の汚染は遠からずその原因を作った私達の生活をも脅かす事態へと進んでいく。何をなすべきかを考えなくてはならない。
「海の豊かさを守ろう」というSDGsの目標を大きく脅かすこの問題を,絵本を通して多くのお子さん達と保護者の方々に知って頂き,身近な私達の生活の中から改善していく方法を一緒に考えていただくきっかけになればと願っている。

※幸島和子さんは,8月25日開催の「夜の図書館カフェdeトーク」でもお話しいただく予定です。
「クマノミとイソギンチャクの共生関係を支えるしくみについて」
 詳しくは,こちらのページ をご覧ください。