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2018年12月11日(火)~2019年1月20日(日)(公財)山階鳥類研究所との連携を記念した企画展と公開シンポジウムの開催について

   本年11月12日,京都市動物園及び(公財)(やま)(しな)鳥類研究所では,双方の野生動物に関する研究及び教育の事業を更に発展させるため,連携協定書を締結しました。


 この度,同協定の締結を記念して,下記のとおり「連携記念シンポジウム」及び「ポスター展」を開催しますので,お知らせします。

1 山階鳥類研究所を紹介するポスター展示
(1)  期 間 平成30年12月11日(火)~31年1月20日(日)
(2)  会 場 京都市動物園 イーストギャラリー
(3)  内 容 (公財)山階鳥類研究所の設立の歴史や,最近の研究成果をポスター形式での発表や,研究対象の鳥類の写真を展示

2 連携記念シンポジウム
(1)  日 時 平成31年1月20日(日) 午後1時30分~午後3時
(2)  会  場 京都市動物園 レクチャールーム
(3)  講演者 山崎剛史 (公財)山階鳥類研究所自然誌研究室室長
(4)  内 容 
「鳥類系統学のいま-ハヤブサはワルぶったインコなのか-」

  2012年に日本鳥学会が発行した「日本鳥類目録改訂第7版」では,
 かつてタカ目に分類されていたハヤブサが,独立したハヤブサ目となり,
 スズメとインコに近いグループに分類されました。精悍(せいかん)なイメージのある
 ハヤブサが、かわいいイメージのあるインコに近いという事実は,
 一般の人にとっては衝撃だったようです。今回のシンポジウムでは,
 皆さんの知らない鳥類系統学の今についてわかり易くお話します。

 

(展示ポスターの一部)


山崎剛史氏

【参 考1】本市と(公財)山階鳥類研究所との連携について
 「野生動物保全に関する研究及び教育普及の連携に関する協定」を平成30年11月12日に締結。野生動物保全のための「種の保存」と「調査・研究」,「環境教育」を実践する場としての機能充実を目指す「京都市動物園」と,動物特に鳥類に関する総合的研究を行い,我が国の文化や科学の発展,生物多様性の維持,地球環境の保全に取り組む「山階鳥類研究所」とが連携し,野生動物の理解,保全,共生に向けた取り組みを連携して行うことを目的とするもの。
<リンク>「(公財)山階鳥類研究所との「野生動物に関する研究及び教育普及の連携に関する協定書」の締結について」

【参 考2】(公財)山階鳥類研究所について
   旧宮家である山階宮家出身で昭和天皇の従兄にあたる故山階芳麿博士が昭和7(1932)年に私費を投じて東京都渋谷区南平台にある山階家私邸内に建てた鳥類標本館が前身。昭和17(1942)年に文部省から許可を得て,財団法人山階鳥類研究所が設立された。昭和59(1984)年11月,千葉県我孫子市高野山に移転。平成24(2012)年4月1日に,法人名が公益財団法人山階鳥類研究所に変更となった。
   現在は自然誌研究室,保全研究室(鳥類標識センター),事務局の構成で活動している。所蔵標本7万点,蔵書およそ4万冊を擁し,鳥類学の拠点として基礎的な調査・研究を行うとともに,環境省の委託を受けて鳥類標識調査を行っている。また,研究論文を掲載する学術雑誌や,研究活動をわかりやすく紹介するニュースレターを発行して,鳥類学の普及啓発活動を行っている。
(公財)山階鳥類研究所のHPへのリンク>