イベント

2018年4月14日(土)2018年4月15日(日)「野生動物学のすすめ」の開催について

 京都市動物園では,京都市と京都大学の「野生動物保全に関する教育及び研究の連携」10周年を記念した「野生動物学のすすめ」を下記のとおり開催しますのでお知らせします。昨年10月に京都大学野生動物研究センター第3代センター長に就任された村山美穂教授による御講演の他,アジアやアフリカなどで活動する京都大学の研究者による様々な体験型ワークショップや小講演などを行います。

 本事業の一部は,青少年科学センター,京都府立植物園,京都水族館との4園館連携事業,京都市生物多様性プランを推進する環境政策局環境管理課との連携事業としても開催します。

詳細は以下を御確認ください。
1.講演会「「野生動物保全ラボの挑戦」
2.体験型学習プログラム
  4園館連携ワークショップ
  京都大学連携ワークショップ
3.小講演
4.ブース出展
5.野生動物写真展

1. 講演会 「野生動物保全ラボの挑戦」

 観察することが難しい野生動物でも,糞や羽根から遺伝子(DNA)を抽出して,行動や生態に関する様々な情報を得ることができます。哺乳類から鳥類までの多様な動物を対象にした,野生のフィールドと大学の実験室をつなぐ研究を御紹介いただきます。

 (1) 実施日時 平成30年4月15日(日)午後1時30分~午後3時
 (2) 実施場所 正面エントランス レクチャールーム
 (3) 講演内容 
   ① 「卵子の保存でつなぐ野生動物の命」
    藤原摩耶子(京都大学野生動物研究センター・日本学術振興会特別研究員)
   ② 「DNAからわかる野生動物」 
    村山美穂(京都大学野生動物研究センター長・教授)
 (4) 定  員 80名(事前申込み不要)

村山美穂教授  と  藤原摩耶子研究員

2. 体験型学習プログラム

 少人数向けの体験学習プログラムを提供します。事前募集プログラムは,下記の申込方法を御確認のうえ,御応募ください。

 

 

4園館連携ワークショップ

 


「きょうと☆いのちかがやく博物館」4園館連携事業の一環として,動物園(動物),植物園(植物),水族館(水生生物),青少年科学センター(昆虫)が一堂に集い,少人数参加型の体験学習プログラムを提供するとともに,ブース出展を行います。また,京都市生物多様性プランを推進する環境政策局環境管理課もブース出展を行います。

(1)京都市動物園
 「(アムールトラ特任園長企画)トラのエンリッチメントにレッツトライ」

  日時 平成30年4月14日(土),15日(日)午前10時~10時45分
  場所 もうじゅうワールド・トラ舎
  定員 10名(事前募集)
  内容 野生のトラが狩りの時に行う行動を、京都市動物園のトラたちから引き出せるような工夫を一緒に準備します。ダンボールなどを使って肉を隠したりします。トラたちの生き生きとした行動を観察しましょう。
 ※生肉を取り扱ったり,グラウンドでの作業があるので,汚れてもよい格好でお越しください。

(2)京都府立植物園
 「園長・副園長の園内ガイドin動物園」

  日時 平成30年4月14日(土)午前10時~,11時~(各回30分)
  定員 各回10名(計20名)(事前募集)
  場所 京都の森
  内容 植物園で定期開催している「園長・副園長の園内ガイド」を動物園で出張ガイド!~植物観察のイロハ!植物を身近に!~

(3)京都市青少年科学センター
 「昆虫がつくる繊維~「まゆ」から糸を取り出そう~」

  日時 平成30年4月14日(土)午前10時~12時 1回5分
  場所 学習利便施設・レクチャールーム
  定員 なし
  内容 カイコは数千年前から人間に飼われてきた昆虫です。幼虫からサナギになるときに作られる「まゆ」から,絹糸を取り出してみよう。

(3)京都水族館
 「オリジナルぬりえいきものチャームワークショップ」

  日時 平成30年4月14日(土)午前10時~12時 1回5分
  場所 学習利便施設・レクチャールーム
  定員 なし
  内容 オオサンショウウオ,ヒキガエル,ネコザメをかたどった台紙に自由に想像をふくらませて,色をぬるワークショップ。チェーンを通せば,オリジナルチャームが完成します。

(4)京都市環境政策局環境企画部環境管理課
 「生物多様性クイズ」

  日時 平成30年4月14日(土)午前10時~12時 1回5分
  場所 学習利便施設・レクチャールーム前 環境管理課ブース
  定員 なし
  内容 生きものに関する簡単なクイズに挑戦して,京都の生物多様性について学んでもらえます。参加者にはもれなく缶バッジを進呈します。


ゴリラのゲンタロウに挑戦(動物園)   昆虫がつくる繊維~「まゆ」から糸を取り出そう~(科学センター)

 

 

京都大学連携ワークショップ

 

京都大学霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院の教員や大学院生による少人数参加型体験学習プログラムを提供します。

(1)杉浦秀樹先生 「動物の声を“見て”みよう」
 日時 平成30年4月15日(日) 午前10時~,11時10分~(各回50分)
 定員 各回10名(計20名)(事前募集)
 内容 動物園では,様々な動物の声を聞くことができます。人にはまねできないような 鳴き声もあります。そんな動物の声は,どうやって表したらいいのでしょう?カタカナで表すのもなかなか難しいし・・・そこで,動物の声を図に表す「スペクトログラム」というものを用いて,声のパターンを見てみることにします。

(2)斎藤美保さん,川北安奈さん 「アフリカの草原」でキリンを観察してみよう!
 日時 平成30年4月15日(日)午前10時~,11時~(各回40分)
 場所 アフリカの草原
 定員 各回9名(計18名)(事前募集)
 内容 私たちはアフリカのタンザニアで野生のキリンを研究しています。キリンの生活を知るために,一頭ずつキリンの模様を見わけたり,キリンの行動を詳しく調べたりするのです。今回は,そんなキリン研究の世界を少し体験してみませんか。京都市動物園にいるキリンをよく観察して,一緒に模様の区別や行動の記録にチャレンジしてみましょう。

(3)水野佳緒里さん 「仲間とともに暮らすアジアゾウを観察してみよう」
 日時 平成30年4月15日(日)午前10時~,11時~(各回30分)

 場所 ゾウの森
 定員 各回5組10名(計10組20名)(事前募集)
 内容 アジアゾウは仲間同士でコミュニケーションを取るために超低周波音(20 Hz以下の音)を含む音声を出すことがある。超低周波音は人が聞き取ることはできず,それを記録するには特殊なレコーダーが必要である。今回の観察会では,群れで暮らすアジアゾウがどのようにしてコミュニケーションを取っているかを調べる方法について,超低周音計を用いながら説明する。

(4)石塚真太郎さん 「動物たちの体温測定」
 日時 平成30年4月15日(日)午前10時~,11時~(各回45分)
 定員 各回10名(計20名)(事前募集)
 内容 人間の平均体温は約37度です。動物の体温はどれくらいなのでしょうか?ゾウやキリンたちに体温計をはさんでもらうわけにはいきません。そこで,サーモカメラを使って,動物たちの身体の温度を測ってみます。

(5)櫻庭陽子さん 「テンジクネズミを喜ばせよう!」
 日時 平成30年4月15日(日) 午後1時30分~2時30分
 場所 おとぎの国ほか
 定員 10名(事前募集)
 内容 いろんな材料を使って,テンジクネズミたちが隠れる場所や遊べるおもちゃを作り,プレゼントします。そのあとは,どの場所が好きか,どうやっておもちゃを使うかなど,じっくり観察します。喜んでくれるかな?


「動物の声を見てみよう」          「アジアゾウを観察してみよう」

申込方法

募集開始 平成30年4月1日(日)~4月12日(木)必着
応募方法 メールikimonomanabi@city.kyoto.lg.jp 又はFAX 075-752-1974
必要事項 参加を希望するプログラム名,参加者の住所,氏名,年齢,学年,電話番号(複数名の場合は全員の氏名)
申込先  〒606-8333 京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内 京都市動物園 生き物・学び・研究センター

※お申込みいただくプログラムの数に上限はありませんが,時間の重複に御注意ください。
※申込多数の場合は抽選となります。
※なお,定員に余裕がある場合は当日,整理券を配布します。

 

3.小講演について

  野生動物の研究者やNGO支援者の方々が,世界各国の研究地の話,現地での苦労話など,研究者しか知らない裏話を,市民のみなさんにわかりやすくお話しします。
(1) 実施日時 平成30年4月15日(日)午前9時50分~11時55分 
(2) 実施場所 学習利便施設・レクチャールーム
(3) 定  員 80名(事前申込み不要)

   9時50分 新宅勇太((公財)日本モンキーセンター)
         「ホネからみる動物のふしぎ」

  10時15分 戸田恵美(POPOF日本支部) 
         「POPOFの活動とカフジからのたより」

  10時40分 仲澤伸子(マハレ野生動物保護協会)
         「タンザニア・マハレの森での調査生活」

  11時05分 井上漱太(京都大学野生動物研究センター・大学院生)
     「ポルトガルの野生ウマ:ドローンと野生動物研究」

  11時30分 佐藤悠(京都大学野生動物研究センター・大学院生)
     「ニホンイヌワシは絶滅してしまうのか」


昨年の講演の様子


4 ブース展示について

  野生動物の保全等に取り組むNPO団体などによる活動内容を紹介します。

(1) 実施日時 平成30年4月14日(土),15日(日)午前10時~午後3時

(2) 実施場所 正面エントランス 芝生広場

(3) 定  員 なし


5 野生動物写真展

京都大学で特に海外の調査地で野生動物を対象とした研究を行っている研究者の方から提供いただいた,野生動物の写真を展示します。

展示期間 平成30年4月10日(火)~5月13日(日) 午前9時~午後5時

展示場所 正面エントランス 図書館カフェ

昨年の写真展の様子。