イベント
記念講演会&夜の図書館カフェDEトークを開催しました
平成29年12月17日(日)に,第65回動物園技術者研究会記念講演会と夜の図書館カフェDEトークを行いました。
どちらの講演にも,京都大学野生動物研究センター特定助教の大渕希郷(おおぶちまさと)氏にお話していただきました。
大渕さんは,科学コミュニケーターとして仕事をされています。愛知県にある日本モンキーセンターでも,動物のことを楽しく知ってもらえるよう工夫し,園内ガイドなどを行っているそうです。
まず午後2時から,園内レクチャールームで開催した講演会では「動物園における科学コミュニケーションの活用」というテーマでお話していただきました。
科学コミュニケーターとはどういう仕事なのか,科学コミュニケーターが仕事をするうえで注意しなくてはいけないことを,実際にあったエピソードや参加者に絵を描いていただいたりすることで,わかりやすく説明してくださいました。
ひとつ具体的に例を示しますと,「小学校4年生くらいの帽子をかぶった女の子で,上は白いシャツと下はデニムを着ている」の絵を描いてくださいというお題を大渕さんが出し,参加者に絵を描いてもらいました。すると,帽子はニット帽だったり麦藁帽子だったり,デニムでもデニムスカートを描く方もいらっしゃいました。同じことを言っていても,イメージすることは人によってズレがあるため,科学コミュニケーターはそのズレをできるだけ少なくして伝えなければいけない,と大渕さんがお話しされました。動物園で働くものとして,とても勉強になりました。
そして午後5時からの夜の図書館カフェDEトークでも,「科学コミュニケーター奮闘記~様々な野生動物をもとめて西へ東へ~」というテーマで大渕さんにお話していただきました。
講演会と同じようなお話もありましたが,カフェDEトークでは大渕さんのよりディープなエピソードを聞かせていただきました。
そしてここでも「女の子」の絵を描くお題が出されました。お手伝いのスタッフも一緒にカキカキ・・・。
大渕さんもいろんな方の絵を見て回っていました。
講演後の質問時間も盛り上がり,あっという間に時間が過ぎていました。
今年の夜のカフェDEトークは今回で終了です。
来年もよろしくお願いいたします!
生き物・学び・研究センター
櫻庭 陽子