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2017年2月26日(日)第15回 夜の図書館カフェDEトークを開催しました
平成29年2月26日(日)に「夜の図書館カフェDEトーク」を開催しました。
15回目になる今回は,京都大学野生動物研究センター 助教,山梨裕美さんが,
「ニイニは見習いベッド職人」と題して,2月12日に4歳になったチンパンジーのニイニの成長を,とくに木の枝のベッドが作れるようになる過程についてお話してもらいました。
野生チンパンジーは,夜,みんな木の枝でベッドを作って眠る。
しかし,動物園をはじめとする飼育下生まれのチンパンジーでは,その行動が見られないことがほとんどだそうです。
京都市動物園でも,野生生まれのコイコは,材料さえあれば,木の枝を上手に折りたたんでベッドを作りますが,飼育下生まれのタカシやジェームス,ローラは作りません。
では,ベッドを作るコイコの子どもニイニはどうでしょうか?
ニイニが1歳になる頃から定期的に観察を続けてこられた山梨さんは,ニイニがベッドを作れるようになっていることを見出しました。
いつものように,多くの方からいろんな質問が飛び交い,時間が足りないほどでした。
次回は3月26日に,座馬耕一郎さんをお招きして,野生チンパンジーの夜の生活をお話しいただきます。
第16回「チンパンジーはベッド職人」を開催予定です。
こちらのページでご案内しています。お楽しみに。
(文責)田中正之